○。休憩10 ページ11
「ほぅ!?」
うわやっべ、ビックリしすぎて変な声出た。
「れ、練習…ですか?」
「そそ。暇なんでしょ?」
だからって何故に練習見学…?
え、もしかして兄貴のことバレたとか!?
「俺ら滅多に第三者に練習風景見ても貰えることないからさ、アドバイスとか貰いたいんだよね」
もちろん出来ればでいいケド、と付け加える黒尾くん。
あぁなるほど、そういうことね。
無駄に焦ったよ
「それなら全然いいですよ。私でお役に立てればですけど」
「お、マジで!助かる〜」
「え、本当に大丈夫?」
「はい。どうせこのままぶらぶら歩くくらいしかなかったですから」
しかもぶらぶら歩くって用事とは言わないね。
「じゃあとりあえず監督に事情話しに行くから一緒に来てくんね?」
「あ、はい。了解です」
「じゃあこの傘、入り口に置いておきますね」
夜久くんが傘を私に見せながら言う。
「え、ありがとう。助かる!」
「全然いっすよ。また分からない事あったら遠慮なく声かけて下さいね」
そう笑顔で言って彼は走っていった。
え、え!?
え、何あの子イケメン過ぎない?
え、イケメン過ぎるよね?
え、ああいう行動できる人の事をイケメンと言うのよね?私に最近親しい男がいないからそう思うだけじゃないよね?人類女性皆んな同じこと考えるはずだよ?
……とかいう事を悶々と考えたらいつのまにか隣に立ってた赤葦くんになんでニヤニヤしてるんすかって言われた。
どうしよう変人レッテル貼られたかも。
いや、てかもう貼られてる。
チベット高原のこと絶対知ってるだろこいつ。
「……夜久くんがイケメンだったんです」
「あぁ、あの人イケメンですよね」
あ、やっぱり同じこと思ってる人いたんだ。
そうだよね、やっぱり思うよね。
良かったAちゃんの目にフィルターかかってたからじゃなかった。
「梅原さんはああいう方がタイプなんですか?」
「え?いや別に?」
ただ単純にイケメンだなって思っただけですよ。
うちの弟とか夜久くんと一個しか違わないけど、あんなことしてくれないもんね。
むしろ「置いてくるついでにこれも持ってけ」くらい言われるよ、絶対。
「…じゃあ…」
どんな方がタイプなんですか?
そう問うた赤葦くんの声は
何故だか少し、震えていた。
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naonao(プロフ) - この話めっちゃ好きです! (2021年10月18日 17時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
おたくおむらいすボケぇ(プロフ) - このお話大好きです!!夢主ちゃんの毒舌度が好きです!!後,僕もねいまーるさんに拍手を送ります!(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ (2021年3月21日 21時) (レス) id: f95a633101 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - サクラやん?さん» すみません、話を進めるために設定に入れさせて頂きました。今後の参考にさせて頂きますね、ありがとうございます(^_^;) (2020年2月2日 7時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
サクラやん?(プロフ) - なんか、不良グループとかそういうので面白さ半減、中二病な設定なくしたら面白い。 (2020年2月2日 0時) (レス) id: 057c457e4d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - メイリ―さん» 何度も見返して頂いて本当にありがとうございますー!続編準備出来ましたのでそちらも楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2020年1月31日 22時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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