Story.4 走れケンジ ページ6
私の声……それって………
「私ろくなこと呟いてないですよね」
「『さてさて次はどいつかなー？』の時からしか聞いていない」
「それ1番どうでもいいところですね」
若利さん、私のどこがいいんだろうな。もしかしてうるせぇモブ専とか？どんな趣味だよ。
勝手な想像で軽く若利さんに引いていると、何やら進行方向から叫び声がしてきた。
「おおおおおおお大変だ！！！！！」
『あれ、君は確か音駒の…』
「あ、Aさんに牛島さん！えと、俺、犬岡走っす」
丁寧に自己紹介してくれた。うんうん、後輩からの敬意ってのはいいもんだね。
「何を騒いでいる？」
「実は…さっきまで捕まえてた泥棒達が逃げちゃったんですよ…」
目に見えて肩を落とした犬岡くん。
ん？何があったの泥棒？？？確か刑務所守ってるのって…
『研磨サンが取り逃したってこと！？』
彼は動きたくなさすぎて刑務所を守ることに自ら名乗りを上げた。
今思えばそれが良くなかったのだ＿＿＿＿＿＿＿＿
・
・
《遡ること10分前》
「はあ…さすがにもう捕まるとは思わなかったぜ」
「A容赦ないよなぁ」
「あ、誰かもう捕まってますよ旭さん！」
烏野三人衆が肩を落としながら歩いていると、『ろーや』と書かれて白線で囲われた四角の中に、誰かが体育座りで座っていた。
「あれって伊達工の…」
「だ、大丈夫か？」
「…こんな早く捕まえやがってあのクソ………」
伊達工セッター、二口堅治は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の幼馴染の女を除かなければならぬと決意した。二口にはあの女の意図は分からぬ。二口は好きな女の子ほどいじめるタイプ、女子の気持ちを理解出来る心が皆無である。
ブツブツ呟く二口とどこから来たか分からん不気味なメ○スのようなナレーションが烏野トリオをドン引きさせた。
「ぜってーこの檻から出てやる…」
「よ、よくわかんねーけど落ち着けよ。確かにあいつはゴリラで山奥にまで捕まえに来るような奴だけどよ…」
何かを勘違いしている田中の慰めももう二口の耳には届いていなかった。
牢屋の前では、孤爪研磨がPSPを取り上げられて死んだ魚の目をしている。
「なぁ音駒のセッター、俺逃がしてくんない？」
「…めんどくさくなるから嫌だ」
めざとく警察を買収にかかろうとする二口に、面倒くさそうに孤爪は眉をひそめた。
(クソ、このままじゃAがウシワカに)
▶二口は唇を噛んで脱出する方法を考えている！
続く (更新停止中)
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しずく(プロフ) - えぇ〜ん更新停止悲しいです🥲🥲🥲更新されること待ってます (3月31日 21時) (
レス) id: 4b943a174f (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 咲夜 - 続きが気になって夜しか寝れないじゃないか！ 続き待ってます (2021年10月15日 1時) (レス) @page6 id: 5861121e2b (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - 頼む、、続きをお願します！ (2021年5月6日 22時) (レス) id: 4fb41cdff2 (このIDを非表示/違反報告)
はなくそ - 暴笑 (2019年7月19日 19時) (レス) id: 6405df4179 (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - 八重さん» 二口は素直になれないところが可愛いですよね！コメントありがとうございました^^ (2019年6月1日 10時) (レス) id: a5690e4086 (このIDを非表示/違反報告)
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