やっぱり君だけ。 (ページ15)

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君は素敵な人間なんですかページ15

「…実はさ、脅されて付き合ってたんだよね、モトキくんが脅されて。」

ぼそぼそ声で喋る先生。

「脅し内容は知らないけど…」

「確実に坂田さんが付き合いたかったみたいで。」

「坂田さんが…君を脅しに使ってたんじゃない？ここまでは分からないけど」

「で、モトキくんが報告したんだって、付き合うから別れろって。」

「それで…」

少しずつ話していく先生。

「諦めるからハグしてくれってお願いしてたんだ。」

「腕回さなかったらキスするぞって言われて仕方なくしたらしい。」

「それを見られたんだよ。」

「おれはたまたま一部始終を見てしまっただけだけどね。」

君の優しさに泣きそうになる

私を守るために？？

私を守るために付き合ってたの？？

ほんとに君って…！！

…素敵な人だ。

「きっと、それが心残りで…授業来なかったんだと思うよ。」

『モトキって…

いい人なんですね。』

「うん、優しいよ？

だから大切にしな。

しばらくここにいていいから。

じゃあ、俺は戻るよ。

2時間目、戻ってこなかったら探してやりなよ。」

そう私に伝えて授業に戻った

君の優しさに泣きそうになる。

…やっぱり好きだ。

昨日の幸せな時間も

…戻ってくるかな

先生。

しばらくここにいさせてください。