マレウス・ドラコニアは狙った獲物は逃がさない

16話 ページ16

『大変長らくお待たせいたしました。いよいよ、選手たちの入場です！！』


アナウンスが入りワ〜！！っと歓声が沸く。


ドキドキしてきた。


いよいよ始まるんだ…！！！






『まずは君臨する閃光！！ディアソムニア！！』




ワ〜〜〜ッ！！！とまた歓声が沸く。


やはり去年の優勝寮ということもあってかファンの数もすごい。




私も応援しようと身を乗り出したその時




『ん?何の音だ？』



『なんだあれ！？突進してくる奴らがいるぞ！？』




『うわぁ〜ッ！？体が勝手に〜ッ！？』




『キャーッ！！押さないでッッ！！！』




『逃げろッ！！押しつぶされるぞ！！？』






周りの観客たちが一斉に逃げ出す。








A「私たちも早く逃げましょう！」

ソフィア「えぇ、そうね」




私はソフィアさんとともに人ごみの少ないほうへ向かう、


会場は大パニックで皆、逃げることに必死だ。




もうすぐ、人ごみから出られる！






そう思ったとき誰かに身体を押された。





身体を押された私は後ろに倒れこむ、後ろには大パニックの観客たちの波が押し寄せている。









(ダメだ、押しつぶされる…ッッ！！！)









そう覚悟を決めたとき、誰かにグイっと引き寄せられた。

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