２話 ページ2
「…おい」
A「ふぇ…？」
頭上から声が聞こえる、耳に残る透き通った声。
首を捻り、上を見上げる。
そこには角を持つ長身な男がいた
程よく筋肉がついていて、黒い正装から伸びる白い手足はスラっと伸びている。
まさに理想の体型といえる。
顔はよく見えない。
彼に比べて私の身長が低いのもあるのだろうか。
何かがやばい、この人はなにかやばい気がする…！！私の本能がそう叫んでいる。
A「え…っあ…」
喉からひきつった声が出る
「邪魔だ…。」
A「きょ…。」
「きょ？…」
A「ツノ巨人だ…！？」
「なに、…？」
動揺しすぎて思ったことを叫んでしまった。
すると頭上から気絶させられそうなほど強烈なオーラを感じた
これは完全に怒らせてしまった。
皆さん来世で会いましょう…。
「はぁ…」
思いっきりため息をつかれたと思ったら突然腰を引き寄せられた。
A「うわっ！？え、何！？」
何をされるんだと身構えるするとドドドドと女性たちの大群が近づいてくる音が聞こえる。
それと同時に投げ出された。
着地に失敗して顔をぶつけてしまった。
何をするんだと文句を言ようとした直後、
『きゃ〜〜〜〜〜っっ！！！ここにいらしたんですね〜〜〜っ！！！』
女性たちの黄色い歓声が聞こえる。
急いで立ち上がり、キョロキョロとあたりを見回す
どうやら角の彼が巻き込まれる前に安全な場所に放り投げてくれたらしい。
ほっと胸をなでおろす。
その場から急いで離れ様子をうかがう
ツノの彼を取り囲んでそこにひしめき合う女性たちの群れ、密集度がすごい。
『マレウス様！ぜひ、今度お食事でも！！』
『いい紅茶が入ったんです！マレウス様、紅茶はお好きですか？？』
マレウス様…？？え、マレウスって…、マレウス・ドラコニア…？？
ツノの彼をマレウス・ドラコニアだと理解した瞬間、血の気がサッと引く
妖精族の末裔で、世界でも屈指の魔法力を持つマレウス様だ。そんな方に私何した…？
思いっきりぶつかった挙句、ツノ巨人だと言ってしまった…。
いくら田舎から上京してきた私でもわかる。
(やってしまったッッ……！！)
これからどんな罰が下るのかと思うと、胃が痛い…。
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ユイ - やっべえ最推しが仕事してるわ愛してるぞマレちゃん (2022年10月30日 1時) (
レス) id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
miog553(プロフ) - マレウス様にしかなし得なさそうなこと盛りだくさんで面白かったです。完結ありがとうございます。ちなみに、これはハッピーエンドではなくメリーバッドエンドだと思うので、よければその概念を知っていただければ幸いです。☺︎ (2022年7月23日 14時) (レス) @page28 id: 74fab90c50 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - ハッピーエンドおつかれ様です！！！これからも応援してます！！！ (2020年11月15日 0時) (レス) id: e127b99774 (このIDを非表示/違反報告)
ノアネコ(プロフ) - マレウスこっわ！でもまじで好きです() (2020年8月30日 19時) (レス) id: 52451fab77 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 私は「ハッピーエンド」に対して固定観念を抱いていたようです………これも、この小説の、マレウス・ドラコニアのハッピーエンドなのですね………！短編なのにぞくっとしました。面白かったです！！ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マレウス美味しいｐｒｐｒ
| 作成日時：2020年5月15日 11時
