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驚くのも無理はない。
マチやシャルならともかく、普段滅多に泣かないクロロやフェイ、フィンにパクまで泣いていたのだ。
驚かない方がおかしい。
皆声を押し殺すように泣いていた。
自分の呼吸音が聞こえるくらい静かである。
『皆どうしたの…？』
恐る恐る聞くとクロロが口を開いた。
「Aが俺たちから逃げた原因が俺たちだとは思ってなかったから…。」
子どものように目尻に涙を溜めるクロロを見ていたらこちらまでいたたまれない気持ちになってしまう。
『え、いつそんなこと言った？』
「だってAがお金を貯めるのは俺たちの食費がかかってるからだろ？」
『そんなの誤解だよ。
私はただ君たちの美味しそうにご飯を食べる姿が見たくてやってることなんだ。
これは私の身勝手なわがまま。』
「そうか…。」
と、少し安心したように笑うクロロ。
つられて皆の涙も止まった。
『心配してくれてありがとう。
改めて、私…まだここに居てもいいかな？』
「愚問だな。」
「そんなのもう答えは決まってるのにね！」
「聞くまでもないね。」
「全くだよ。」
「Aは細かいこと気にしすぎなんだよ。」
「ふふっ、そこがAのいいところでもあるけどね。」
『え、じゃあ…。』
「これからも一緒に居ろよ、A。」
と、頬を微かにピンク色に染めながら私に手を差し伸べるクロロ。
その後方には同じく嬉しそうな顔の皆が立っていた。
「今度無断で出て行ったりでもしたら舌ちょん切るからな。」
『うわぁ、クロロならやりかねないから肝に銘じておくよ。』
それからすぐにグランドビルで盗んだお宝を持ち主の元へこっそり返し、愛しの子達が待つ教会へ走るのだった。
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みょみょ(プロフ) - めっちゃすきです（（ (2022年8月24日 15時) (
レス) @page9 id: e964d8a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - はじめまして〜 この作品めちゃめちゃ好きです！こんな素晴らしい作品をありがとうございます‥！ 更新頑張ってください！ (2022年4月25日 1時) (レス) @page9 id: 8c72dc4e20 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - 氷雪利さん» そんなに楽しみにして頂いていたとは(´；ω；｀)続編頑張ります！！ (2022年1月27日 16時) (レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - 更新待ってました！続き楽しみにしてます！ (2022年1月25日 7時) (レス) @page9 id: 97d3b05e39 (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - まるさん» そこまで細かく見ていただけるとは(´；ω；｀) これからも無理しない程度に頑張ります笑笑 (2021年9月1日 16時) (レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年6月26日 8時
