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「私はパクノダよ。」
「俺はフィンクスだ。」
『パクノダにフィンクスね。
2人はどういう経緯でマチと知り合ったの？』
「マチってその子のことかしら？」
『そうだよ。』
「マチがいきなりここに来たのよ。
何か“人の気配がして無視できなかった。”って言っていたわ。」
『なるほど…。』
善意でやったことを私に怒られて怖くないわけがない。
私は私の腕の中で泣き疲れて寝てしまったマチの頭を優しく撫でる。
『教えてくれてありがとう。
2人はどうしてこんなところにいるの？』
「いたくているわけじゃねぇ。
捨てられたんだよ、俺たちは。」
それを聞いて俯く少女。
あぁ、またお節介症の私に難題が…。
そこで私はお決まりのセリフを述べる。
『…2人ともよかったらうちに来ない？』
「え？」
「は？」
シンクロしてる。
仲良いんだなぁ。
『実はねあなた達以外にも親のいない子を私が責任をもって育ててるの。
ここからはかなり遠いところだけど、こんなところより人もいなくて住みやすいよ。』
「そんなの信用できるかよ。」
「貴方も私たちをマフィアに売り渡すつもりなの？」
“も”ということは実際やった人がいるということだ。
こんな子供相手に大層なこった。
『私はそんな非道なことやらないよ。
神様に誓ってね。』
「神様に誓われてもなぁ。」
『あり？神様をご存知ない？』
「存在は知ってるわよ。
でも私たちは信じていないだけ。
子供の私たちにこんな処遇を与えた神様なんて信じられると思う？」
最もな意見だ。
私はそんな彼らにニコリと微笑んだ。
『じゃあ私はあなた達に誓うよ。
あなた達を絶対に見捨てたりなんてしない。』
「信憑性がねぇな。」
「全くね。」
『断らないってことはついてきてくれるんだよね？』
2人は静かに頷いた。
『ありがとう。それじゃあ我が家に帰ろうか。
家には愛しの天使たちが待ってるからね。』
「「…。」」
『いや、比喩だよ？
決して変態なわけじゃないからね？』
信用してもらえるのはもう少し先のことのようだ…。解せぬ。
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きなこもち(プロフ) - ひぃさん» ありがとうございます！更新頑張りますヽ(´▽｀)/ (2021年5月29日 6時) (
レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 出てくるメンバーが可愛いくて、でも真面目？な雰囲気の話もあって、めっちゃ面白いです…！続きの更新が楽しみです！ (2021年5月28日 18時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年5月4日 10時
