敏腕カンタくん ページ46
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水溜りハウスに到着して、動画で見るまんまの部屋に友達ながら少しだけワクワクした。トミーがまたビールを出してくれてPさんと三人でリビングでワイワイ話をした、カンタくんはやることがあるらしく自分の部屋に戻った、一人の時間が欲しかったんだろう。
湯船には浸からずにシャワーだけ借りてささっと出た。私がソファで濡れた髪のままウトウトしていると、カンタくんがパソコンを持ってドタドタ階段から降りてきて、私を見て笑った。
「髪の毛濡れてんじゃん、ドライヤーあるよ」
『、だるい』
「ドライヤーしないと髪に良くないって言うよ」
『実体験者の言葉は刺さるなァ』
「ディスじゃん」と怒ったフリをしたカンタくんは私の濡れた髪を凝視しながらソファーに座った。
片手にはやっぱりパソコンがあって 知り合いの中でYouTubeが一番好きなのは彼かもしれない、とさえ思う。順位をつけるものじゃないけど
「としみつの、その、あれ、ホント？」
ボーッと深夜のテレビを流し見していると、カンタくんがパソコンに集中していた意識をこちらに向けた。さっき散々質問した(ほぼはぐらかしたけど)癖にこの期に及んでまだ聞くか、とカンタくんの方を見るとバチッと目が合って慌てて逸らす。
思ったよりもずっと真剣というか、ふざけた感じではなくて一瞬自分がたじろぐ。
『いや、まだ分かんなくて 好きとか、』
「俺は、あんまよく知らないけど Aちゃんの思った通りにするのがいいんじゃない」
『...ドユコト』
「色々、あるかもだけど、一番大事なのは自分の気持ちみたいな、ヤツ、ちょっと待って恥ずかしい聞かなかったことにして。一回無し」
途中で照れたように手で顔を覆い隠す。カンタくんには、というか二人ともあんまり頻繁には会えないけど私の事なんでこんなに理解してるんだろう？ってくらい分かっている、私が見た目以上に悩んでいることをカンタくんは多分察している。彼はやっぱり頭がいい。
『やっぱ凄いや、カンタくん』
「...なに？バカにしてる？やめて、言葉が浮かばなかったの、あのね、違うの こんなベタなやつじゃなくて、」
『ちゃんと分かってるよ』
あせあせと他の言葉を探すカンタくんが面白くて、だけど多分カンタくんの言った、一番大事なのは自分の気持ちだよって間違ってない。
だけど、きっと。
私はメンバーが、東海オンエアが大事だ。
自分の気持ち再優先なんて、きっと出来ない。
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まりこ - 移行まだですかー！笑笑 ずっとまってます… (2019年3月12日 2時) (
レス) id: 433cc2ff51 (このIDを非表示/違反報告)
タルヒ(プロフ) - このゆったりとした雰囲気すごく好きです！主人公が謙虚なのも好感！更新楽しみです。頑張って下さい！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: d9b43e6eea (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - コメント失礼します！続編ありがとうございます！とても楽しみにしてました^ ^ (2018年12月9日 0時) (レス) id: 3c35cfd113 (このIDを非表示/違反報告)
みずれ - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています。そして、あっていたらすみませんが、「私たちの高校時代」のお話で、てつやの元カレになってしまっています。m(__)mあっていたらすみません！これからも更新楽しみにしています！ (2018年9月30日 12時) (レス) id: a68df7c0fe (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 初コメ失礼します！とても面白くきつもキュンキュンさせてもらっています！(小並感)これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 07dc2dc5de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁちゃる | 作成日時：2018年7月20日 23時
