馬鹿な私の早とちり ページ34
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それから暫く お酒をちまちまと嗜んでいると、りょうくんが「ねえ、聞いてもいい？そろそろ」と何も話さない私に痺れを切らしたように笑った。
『凄い楽しかった』
「うん、」
『帰りの車で、ネックレスくれて お土産って』
「、うん」
ネックレスを付けてもらう時に、首もとのキスマークらしきものを見られた事。その犯人がりょうくんだという事を悟られた事。二人ならお似合いと言われた事。としみつが怒ったような泣きそうな表情をしていた事。
話しているうちに 思い出して泣きそうになってしまう。自分でもどうしてこんなにとしみつに対して感情がコロコロ変わってしまうのか分からない、分からないからこそ辛かった
「ちょっと待って」
『、？』
「キスマーク、付けてないよ俺」
『...えぇ？どういうこと？』
｢確かに首にキスをした記憶はある、それは酔ってたしごめん｣と持っていたグラスをテーブルの上に置いて私に謝った。それはいい、私が気になっているのはキスマークをつけたのはりょうじゃないってこと。
「まじで付けてないよ、付けたらその場で気付くでしょ、A」
『...確かに』
「それはとしみつが勝手に早とちりしただけでしょ、虫刺されだよきっと｣
『そんなぁ』
脱力した。なんだ、私たちの馬鹿な早とちりだったのだ、確かにこんなに紳士なりょうくんが好きでもない相手に目立つところに所有印なんて付けるはずがない。よく考えればすぐに気づくことだけどあの時の私はそんな余裕が無かった。
一件落着、と言いたいところだけど。いちばん大事なのはとしみつの誤解を解かなければいけないこと。
「行ってきなよ、としみつの所」
『だって今、りょうくんと飲んでるし』
「Aが暗い顔で家入ってきた時、どうせ理由はとしみつだろうなって思ったし アイツのところ行かせるって承知の上で誘ってるから｣
りょうはやっぱり凄い人だ、私の行動を数手先まで読んでいる。
だけど、りょうがそう言ってくれてもとしみつの家に行っておいでと言ってくれた所でとしみつの前で落ち着いて話せる自信が無い。
としみつに家まで送って貰い、下ろしてもらったあと 運転ありがとうと言う隙も無く、彼の車は発進してすぐに居なくなってしまった。私の顔をもう見たくないと言うように、目も合わせてもらえなかった。
そんな私の葛藤をよそに、りょうくんはニヤニヤしながら携帯をいじり始めた。
「あ、もしもしとしみつ 今家に居る？」
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まりこ - 移行まだですかー！笑笑 ずっとまってます… (2019年3月12日 2時) (
レス) id: 433cc2ff51 (このIDを非表示/違反報告)
タルヒ(プロフ) - このゆったりとした雰囲気すごく好きです！主人公が謙虚なのも好感！更新楽しみです。頑張って下さい！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: d9b43e6eea (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - コメント失礼します！続編ありがとうございます！とても楽しみにしてました^ ^ (2018年12月9日 0時) (レス) id: 3c35cfd113 (このIDを非表示/違反報告)
みずれ - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています。そして、あっていたらすみませんが、「私たちの高校時代」のお話で、てつやの元カレになってしまっています。m(__)mあっていたらすみません！これからも更新楽しみにしています！ (2018年9月30日 12時) (レス) id: a68df7c0fe (このIDを非表示/違反報告)
菖蒲 - 初コメ失礼します！とても面白くきつもキュンキュンさせてもらっています！(小並感)これからも更新楽しみに待っています！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 07dc2dc5de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁちゃる | 作成日時：2018年7月20日 23時
