十章 ページ10
翌日、乱歩さんに携帯電話を渡すと、乱歩さんはあっという間に何の組織かを割り出してしまった。
最近、警察の間でも話題になっていた強盗組織らしい。
「夏君、君役に立つねぇ!強盗組織を吹き飛ばすなんて凄いよ!」
「何か、お役に立てたなら……嬉しいです」
頰を染めながら云うと、乱歩さんはいつも通りに笑みを浮かべながら席に座った。
かと思うと、立ち上がって、猪の如く私に突進してくる。
「ねえ夏君、お腹空かない?」
「え?えーと………幽霊なので判りません」
正直に答えると、乱歩さんは1人納得したように頷く。
「うんうん、やっぱり空くよねぇ。僕の腹は激しく甘味を求めているよ!と云う訳で甘味食べに行こう」
またもや引きずられるままに、街中へと繰り出すのでした。
「ふー美味しかったぁ!やっぱりあそこのあんみつは最高だね、餅にまで甘さが染み込んでるもの!餅だけ味なしなんて駄目だよ、僕餅だけ残すよ」
乱歩さんって意外とお喋りなのかもしれない。
そう思った今日この頃の私です。
ちなみに私も一応食べられるみたいです。他の人から見たら皿だけ浮いてる怪奇現象だけど。何人か目が点になりながらこっち見てたなぁ、何かごめんなさい。
「さあ、夏君、どこ行こうか!」
振り返りながら問いかけられて、首を傾げた。
「君のやりたい事!付き合ってやるから早くして!」
私はしばらく考えた。
そしてー
「遊園地に行きたい」
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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時