検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:60,543 hit

十章 ページ10

翌日、乱歩さんに携帯電話を渡すと、乱歩さんはあっという間に何の組織かを割り出してしまった。

最近、警察の間でも話題になっていた強盗組織らしい。
「夏君、君役に立つねぇ!強盗組織を吹き飛ばすなんて凄いよ!」

「何か、お役に立てたなら……嬉しいです」
頰を染めながら云うと、乱歩さんはいつも通りに笑みを浮かべながら席に座った。
かと思うと、立ち上がって、猪の如く私に突進してくる。

「ねえ夏君、お腹空かない?」
「え?えーと………幽霊なので判りません」
正直に答えると、乱歩さんは1人納得したように頷く。
「うんうん、やっぱり空くよねぇ。僕の腹は激しく甘味を求めているよ!と云う訳で甘味食べに行こう」
またもや引きずられるままに、街中へと繰り出すのでした。

「ふー美味しかったぁ!やっぱりあそこのあんみつは最高だね、餅にまで甘さが染み込んでるもの!餅だけ味なしなんて駄目だよ、僕餅だけ残すよ」
乱歩さんって意外とお喋りなのかもしれない。
そう思った今日この頃の私です。

ちなみに私も一応食べられるみたいです。他の人から見たら皿だけ浮いてる怪奇現象だけど。何人か目が点になりながらこっち見てたなぁ、何かごめんなさい。
「さあ、夏君、どこ行こうか!」

振り返りながら問いかけられて、首を傾げた。
「君のやりたい事!付き合ってやるから早くして!」

私はしばらく考えた。
そしてー

「遊園地に行きたい」

十一章→←九章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。