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九章 ページ9

夜の武装探偵社ー。

探偵社の壁の中にて眠っていた私は、物音が聞こえて目を覚ました。
顔だけ出して、辺りを見回す。
まあ別に、私はもう死んでるし、怖いって感情はないけどー。

冷たい床に足を乗せて、静まり返った事務所を歩く。
いざとなったら風圧で吹き飛ばしてやろうと構えていた。
『…………………………と云う訳だから』

くぐもった声が聞こえた。誰かと誰かが会話しているようだ。
『ええ。…………よろしくお願いします』
何の話だろうと、耳をドアに押し付けるとー

パアアアアアアァアアアーン………‼

轟くような破裂音が響いた。
誰かが銃を撃ったのだ。
闇の世界を支配する組織があったはず。確か、ポート……。

『それでは、失礼します』
その声を最後に、会話が途切れる。
目の前のドアが勢いよく開かれた。
「さぁて」
舌舐めずりしたのは、長身の男の人だった。

「面倒くせぇ仕事はさっさと終わらせっか」

誰だかは判らなかった。
けれども、探偵社にー乱歩さんに害があるのは確かだ。
私は男を風圧で吹き飛ばした。
男は綺麗に弧を描き、遥か彼方へ消えてしまった。

男が何かを落としていった。
見れば、それは携帯電話だった。
新着メール一件。

『次の標的は、武装探偵社だ』

そう書かれたメールが、目に入った。
…………何の組織だろう?

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茉里 - ありがとうございます!続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします! (2019年6月4日 19時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編のほうも応援させていただきます!! (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ!勿論です! (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました!新作書いたらまたよろしくお願いします! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉里 | 作成日時:2019年5月27日 21時

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