十五章 ページ15
私と乱歩さんが立っている場所ーそれはさっきの古本屋さんの前だった。
「…………ここ？」
「当たり前でしょ？おじいちゃんは一番思い入れがある場所にいるよ。この古本屋は、おじいちゃんが始めたものだから」
乱歩さん、サラッと云ったその情報、どこで仕入れたの？
疑問に思ったけれど、あえて突っ込まずに古本屋さんに入る。
「いらっしゃいませー………あらお嬢さん、どうしたの？」
「おじいさんはここにいるんだそうです」
開口一番そう云った私を、おばあさんはきょとんとした顔で見つめた。
乱歩さんに視線を移すと、乱歩さんは肩をすくめる。
「僕は多分そのおじいちゃんは視えないから、後は夏君次第だよ」
ええ………責任重大じゃん。
心臓が高鳴るのを感じながらも、キョロキョロと辺りを見回す。
特に霊気も何も感じないけど……。
「乱歩さん、本当にここですか？」
振り返りながら訊くと、乱歩さんは首を傾げながら、至極当然のように口にした。
「さあ？君の背後にいる“それ”がおじいちゃんじゃないなら、ここにはいないんじゃない？」ーと。
それとほとんど同時に、背後に凄まじい霊気を感じた。
こ、これは…………。
勢いよく振り返る。
そこには、ふよふよとして限界のないー主を失った魂が、浮かんでいた。
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茉里 - ありがとうございます！続編もじゃんじゃん更新しますので……よろしくお願いします！ (2019年6月4日 19時) (
レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編のほうも応援させていただきます！！ (2019年6月4日 18時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - ええ！勿論です！ (2019年6月3日 18時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
茉里 - 最後まで読んでくださってありがとうございました！新作書いたらまたよろしくお願いします！ (2019年6月3日 17時) (レス) id: 0903b0c425 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2019年6月3日 17時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉里 | 作成日時：2019年5月27日 21時
