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ジャンニーニの開発はすごい。
素直にそう思いつつ、ポケットに手を入れて支給されたものとは別の機械を弄る。
こちらは10年後の私が作りかけていたものを私が暇な時にさらにいじって仕上げたもの。
シナリオ通りにいけば使う機会はないと思う。
あのメールも。
今頃、入江の方は大騒ぎになっていると思う……彼にはとりあえず合掌。
｢こっちよ｣
と、向かう先でビアンキさんが声をかけてきた。
｢見送りに来たわ。
この中のダクトから行ける｣
｢こんな危険なところまで……｣
｢京子やハルやチビたちのことは任せなさい。
安心して暴れてくるのよ｣
｢うん……行ってきます！｣
ダクトの中に入り、梯子を下りてさらに狭い通路を這って移動する。
私は前から3番目、沢田の後ろに付いて行っている。
他の人より小柄な分、こういう時は便利だ……嬉しくないけれど。
｢地下3階のC5ポイント、第2格納庫の上だな。
よし、図面通りだ。
このまま中央の施設を目指すぞ｣
｢…………ラル･ミルチ、体調はどう？
……でっ｣
先導を切る彼女の後ろを進んでいる沢田の顔に、ラルの足が当たった。
とうの彼女は沢田の心配などどこ吹く風で、完全に軍人の顔で淡々と説明を進めていく。
｢赤外線センサーが張られている。
5mと言うところか。
これに感知されると奥に設置してあるレーザーの餌食になるな｣
と、言って振り返り(沢田の頭で私には見えていない)。
｢訓練通り『潜り抜け』を実行する。
ジャンニーニ特製の擬光フィルターで5秒間赤外線を止める。
その間に進むぞ｣
｢わ……わかった｣
｢了解｣
｢OKだ｣
ラルが擬光フィルターを投げ、赤外線が止まった。
｢今だ！｣
その合図と共に素早く這って移動する。
｢どうだ！？｣
｢っと……。
間一髪セーフだが……寿命が縮むな……はは｣
｢よし｣
────ピッ！
｢……馬鹿な、レーザーが来る！！
回避だ！｣
ラルの焦る声と同時に、レーザーがこちらに飛んで────
くる寸前に、山本が床が破壊したことで一同落ちていく。
咄嗟に受け身をとったけれど、獄寺の上に落ちて睨まれた。
｢何故だ？
赤外線には触れなかったはず……｣
｢ははぁ〜、俺がスイッチを押したからだ〜｣
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
