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｢！？｣
振り返って見上げると、そこにはもう1人のジンジャーがいた。
いきなり現れた彼に思考が追い付かない。
けれど、後ろからがっちり抱擁され、拘束されていることだけはわかった。
｢Aちゃん！｣
｢なっ、ヤツが2人……！？｣
｢ふふ♪
これが僕の
入江の命令で、杠Aの捕縛は最優先だからね。
これで僕の昇進も間違いなしかな♪｣
｢っく……はな、せ！｣
｢無理だよ、おチビちゃん。
そのまま入江のところに運んであげる｣
その言葉と同時に、宙に浮いた白いジンジャーに強制的に部屋の外に連れていかれる。
｢ま、待て！｣
｢行かせないよ｣
私が部屋から完全に出たと同時に、指を鳴らす音が聞こえた。
多分、晴クモの巣が出入口を阻んでいるのだろう。
サーベルを抜くことも出来ないまま、どんどん奥へ連れていかれる。
｢っ…離せって、この……！｣
雹の炎をほんの少しだけ体外へ放出する。
すると、ジンジャーの動きがぶれて、その場で落下した。
解放された私は受け身をとって床に転がり、ジンジャーから距離をとる。
｢うわっ！？
あーあ…もう動けないじゃない。
最悪……｣
｢嘘、君の正体は見抜いた｣
｢……なぁんだ、つまんないの｣
そうしてなにごともなかったかのように立ち上がるジンジャー。
とはいっても、本体はどこか安全なところにいるのだろう。
｢君はここで倒す｣
｢やれるもんならやってみなよ｣
辺りに監視カメラがないことを確認し、死ぬ気丸を呑み込む。
そしてサーベルの柄を握り、抜刀する。
コイツに致命傷はない。
ただの傀儡に物理攻撃は効かない。
だが、本体から切り離すことはできる。
それから潰す。
リングに炎を灯し、開匣する。
｢セツ、『
肩に乗った雹兎に指示を出し、ジンジャーに接近する。
私を中心に放出された雹の炎が剣の軌跡となってジンジャーに襲いかかった。
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
