8.不思議な人【you】 ページ8
.
テヒョン先輩は不思議な人。
出会った時から、何を考えているのか分からない。
JA「それにしても、高校の仲のいい先輩後輩がアイドルになってるって、どんな感じ？笑」
「別に仲良くないですよ。私、テヒョン先輩を痴漢と間違えましたし、距離置きたかったんです。」
YR「えっそうなの？(笑)」
あの時、目の前でバスに乗って行ったテヒョン先輩とジミン先輩。
怒りながら、『笑ってみて』と言った彼の考えが読めず、私は立ち尽くしてた。
…不思議な人。
JA「なんかエピソードないの？笑」
YR「聞きたい〜甘いのは無しねっ」
JA「笑」
「うーん…あ、よくテヒョン先輩の告白現場には遭遇しました」
JA「わ！学生の時からモテてたんだ！」
「はい。だから困ってました」
YR「どういうこと？」
学校内で、テヒョン先輩とジミン先輩に遭遇してしまうと、いつも話しかけられて、仲が良いと勘違いされる。
結果、紹介してほしいだの、付き合ってるの？だの、
女子生徒に詰められ、迷惑極まりなかった。
だから二人に、『構わないでください』と言ったら、
ジミン先輩は謝ってて、テヒョン先輩はよく分からない理由を言って、益々しつこくなった。
そして、益々 私は女友達を作りにくくなった。
TH『女の子と遊ばないの？』
『見ての通りです』
TH『えっ女の子の友達いないの？』
『(誰のせいですか)』
TH『ほんとは男、とかじゃないよね？』
『…元々友達を作りにくいんです。練習があって、遊べないから…』
TH『…』
何か言いたそうなテヒョン先輩だったけど、少し気まずくなって、その場を離れた記憶がある。
YR「…確かに、Aは高校生の時、学校終わるとすぐ事務所に来て練習してたよね」
JA「そうだったね…」
「いいんです。今こうしてオンニ達とデビューできて、毎日楽しいから」
JA「ふふ、かわいい！」
寂しくなかったと言えば、嘘かもしれない。
でもオンニ達に言ったのは、本音だし、あの時があったから今がある。
それでも、
やっぱり、きっと、
私の高校生活が本当に寂しくなかったのは、
不思議で迷惑な先輩がいたから。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 743人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Akubi | 作成日時：2022年6月30日 17時
