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そしてついにライブ当日になってしまった。
美弥からは「予習しといてね!」って言われてたけど、結局曲も知らないしましてやメンバーもわからないという状態のまま今日を迎えてしまった。
服も別にこだわらなくていいかな……と思っていつもと同じような服を着た。
美弥「グッズ買いに行こうよ!」
「え、行ってらっしゃい」
美弥「えー!?Aも買おうよ!」
「わたしはいいよ……」
美弥「ペンラだけでもいいから!」
なんども拒み続けたけど結局ペンライトだけ買うことになってしまった。
こんなの今日以外使わないのに……
するとスタッフのような人達が番号を呼び始めて次々とファンが中に入っていっていた。
小規模な会場ってこうやって入場するんだ……
そしてわたしたちも入場し、階段をおりて薄暗い中へと入っていく。
ライブとか初めてだから変に心臓がバクバクする……
「なんかこの席後ろじゃない?」
美弥「え?ここ神席だからね?」
どこが神席なの……?
2階だし距離も遠めだし……
美弥「ここはバルコ席って言ってめっちゃ倍率高いとこなんだよ!まぁ始まったらわかるよ」
「へぇ……」
わたしにはわからないことだらけだなぁ。
こんなわたしが入ってもよかったのかな。
なんか周りの人に申し訳なくなっちゃう。
「あ、ペンライト何色に光らせたらいい?」
美弥「うーん、白以外ならなんでも!赤、青、緑、紫のどれかで!白以外でね!!」
なんでそんなに白以外を強調するのかよくわからなかったけど、とりあえず白に光らせたらいけないことだけはわかった。
すると一気に照明が落ちて真っ暗になり、至る所でペンライトが光り始めた。
わたしも急いでペンライトを付けてみる。
周りを見渡してみると白、青、緑、紫……
じゃあ赤にしよーっと。
そんなことを考えてる間にステージが開いて本人たちが姿を現した。
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作者名:サリー。 | 作成日時:2020年3月8日 20時