ふたり ページ16
「大丈夫っスか？場地さん」
俺らは校舎から出て、中庭にあったベンチで休憩していた。
場地さんは先程の俺の脅かしに相当滅入ったらしく、脱力している。
「…あんなん余裕だわ。お前もまだまだだな千冬ぅ」
「あんなに怖がってたくせに、」「あ？」
俺の隣に腰をかけたAさんがふふっと可笑しそうに笑った。
やっぱ仲良いな2人とも…とちょっと遅れを感じながら俺も笑う。
なんだか視線を感じて場地さんを見てみると、何か言いたげに俺を見ていた。
どうしたんスか、と聞く隙を与えず場地さんが発言する
「俺しばらくここで休むからどっか行っとけよ」
「･･････。」
どうしたのかなんて、聞かねぇでも分かってた
さっきの挽回で、2人きりにさせようとしてくれてるって
そゆとこ、敵わないっスよ…場地さん、
▫
今度は一虎くんから隔てられることもなく、隣にAさんが立っている
Aさんのローファーが奏でる音すらかわいく思えるからやっぱ俺はおかしい。
「あ、フォトスポット！千冬くん、撮ろう！」
「え？あ、ちょ、待っ…」
そう言ってAさんは突然かけだす
「あっ」
段差につまずき、Aさんが声を上げた
こうやって時々危なっかしい…とこもかわいい
「ッ…」
俺は咄嗟にAさんの腰に手を回し、抱きとめる。
あ、あぶねぇ…転ばねぇでよかった
「助かった…ありがとう千冬くん」
「…気をつけて下さい」
体制を整えたAさんの体から慌てて手を離す
冷静に注意をしたが、もう内心は荒れまくってた
(体触っちまった、俺？やばい、細いし、なんか良い匂いするし)
そんな俺なんて知りもせず、Aさんが俺を呼ぶ
「あれ、私…スマホ置いてきちゃったみたい」
「あ、じゃあ俺の」
ポケットからスマホを取り出してカメラモードにする。
上に高く持つと、片手だから震えて写真がブレる
難儀しているとAさんがあははと可笑しそうに笑った
「この加工かわいい笑」
「うぇ！俺には似合わないっスよ…」
「似合うよ笑 はい、チーズ！」
強制的に犬モチーフの加工をつけられたまま、Aさんがシャッターを押した
写真を見返して笑っているAさんにムッとなる。
…まぁ、Aさんが楽しいならいいか
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はちみつぷーさん(プロフ) - Miyumiyuさん» 初コメ嬉しいい･･･！ありがとうございます、モチベ上がりました！頑張ります！ (2022年4月8日 15時) (
レス) @page1 id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
Miyumiyu - めっちゃ面白いいいいいいい！千冬可愛いですねえ！更新楽しみにしてます＾＾ (2022年4月8日 14時) (レス) @page8 id: d2d5035906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつぷーさん | 作成日時：2022年4月7日 18時
