黄色少年が12人 ページ13
オレが教室に入って席に着いた数分後、予鈴が鳴った。
そんな時間なかったのか。危ねぇ。
予鈴が鳴っても担任の雪ちゃん(西条センセー)はまだ来ず、それをいいことにクラスはまだ騒がしかった。
__なんかあったのか?
まあ今日も無事に過ごして早くバスケがしたい。
ガラガラッとドアの開く音。
前を向くと、雪ちゃんと朝見た女の子。
…………転校生?
「はいはい、静かに。
SHR始める前に、隣の彼女を紹介します!
じゃあ鎌倉ちゃん、黒板に名前書いて自己紹介よろしくね」
『はい』
彼女は黒板に何か書き始めた。
「なぁなぁ、転校生だよな?めちゃくちゃ可愛くね?」
「それな!めっちゃタイプ」
確かに、顔は整っている。声も顔面偏差値に比例して澄んだ声だ。
『鎌倉叶多です。よろしくお願いします』
てか字上手すぎるだろ。
恐らくクラスメイト全員の心の声が一致した瞬間だった。
「鎌倉ちゃん、字上手!書道とか習ってた?」
『いえ………特には』
「才能の一種かな?
じゃあ、あそこの黄色い髪の男子の隣、空いてるからそこ座ってくれる?」
『はい』
え、オレの隣…………?いや、確かに空いてるけれども。
近づいてきた彼女は一瞬嫌そーな顔をして席についた。
___これは面白い。
「鎌倉さん!オレ、黄瀬涼太、よろしくッス!」
とりあえず話しかけてみた。
『よろしく…………?』
「もー、なんで疑問形なんスか!」
『ねぇ、私が嫌そうな顔してるの見たでしょ?
だったら普通は話しかけないでしょ………。
ほんとよくわかんない………』
イライラしてるのか、本音出てるっス。
最初の印象とはまるっきり別モノだ。
「鎌倉さん、なんかイメージと違うッスね〜」
『ちょっと猫被ってた』
猫被ってたのかよ!
それはそれでアリだな。
いや、何考えてんの、オレ………。
「ちょ、それ言っちゃう?ははっ、面白いッス!」
『はいはい、じゃあ今後話しかけないように!隣の席だけど』
どんどん彼女に興味が湧いて、
「ええーーー!?もっと話したいッス!
あっ、そうだ鎌倉っち、放課後バスケ部おいでよ!」
もう少し一緒に居たいと思った。
『犬か!!!っていうか鎌倉っちって何!?』
既に彼女はうちのクラスに馴染めたようだった。
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裏樋 - 面白いですね!!頑張って更新してください!! (2019年11月14日 16時) (レス) id: 2f0207181c (このIDを非表示/違反報告)
沖司美夜(プロフ) - ねむねむさん» こんにちは、コメントありがとうございます。読んで頂いて、面白いと言っていただき感動で色々とヤバいです(語彙力の欠如)気分屋ののんびりとした更新ペースですがこれからも読んでいただけると嬉しいです。( ´ω` ) (2017年11月26日 11時) (レス) id: bf4ebf6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - 面白いです。応援してます。更新頑張って下さい! (2017年11月23日 17時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美夜 | 作成日時:2017年8月9日 22時