文豪さん達の反応集。【文スト】

貴方が震える手で彼に銃を向けた ページ45

「あっ…、う、ごめんなさいｯ…」


中島敦
「Aさん」
たった一言。
貴方を優しく抱き締める。
「銃を下ろして下さい」
彼に頭を一撫され、泣いてしまう。

太宰治
「真犯人は君かい」
コートに手を突っ込んだ儘貴方の方を見る
「Aちゃん」
ジャキッ、と音を立て彼の額に銃口を当てる
「…震えてるけど？」
貴方の脚はガクガク、と震えて居る。
本当は彼を殺したく無い貴方。

江戸川乱歩
「君誰かに従ってるんだね」
彼がそう云うと貴方はビクッ、と肩を跳ねらす
「図星かい？」
ニヤッと笑い貴方に近付く。
「君は僕が絶対に助けるから」
嗚呼、この人なら助けてくれるだろうか？

国木田独歩
「ｯあの時の光景を思い出してしまう」
「だが、今度こそは助けてみせる」
そう云い、貴方に近付く。
「こんな事をしてお前の何になる｣
ゆっくりと銃を降ろさせる彼。


谷崎潤一郎
「本当は誰も殺したく無いンですよね？」
銃口を向けられて居るのにも関わらず彼は
貴方の瞳を見つめ、そう問いかける。
「だから、銃を捨てて下さい」
貴方は一瞬困った顔をしたが、銃を捨てる。
「そう、それで善いンです」

芥川龍之介
「馬鹿な事を辞めろ」
彼の外套が形を変え、銃をへし折る。
「貴様如きが僕を葬れる訳が無い」
こほっ、と一つの咳を。
「判ったならこんな事は辞めにするが善い」

中原中也
「"ごめんなさい"だって？」
ハッ、とひと笑いをする。
「今から人を殺そうとする人の台詞じゃねぇんだよ」
重力操作で銃を地面に叩き付ける。
そして、貴方は彼の温もりで染まった。

森鴎外
「君が私を殺せると云うのかい」
実に面白い、と笑い出す。
貴方がギョッ、と目を丸くし驚く。
「嗚呼、済まないね…驚かす心算は」
「…そろそろ銃を降ろし給え」
貴方は銃を彼の言う通りに降ろした。
「ふふ、ありがとうね」

国木田さんの所は『理想という病名を愛す』を参照

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