今度の審神者は超怖がりでした《与》 (ページ48)

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おでんの具ページ48

あの後少し進むとこんにゃくが沢山ぺちょりしてきたので疾風の如くボクシング選手が相手の攻撃をかわすように避けていく。

『何でこんにゃくが多いんだ･･･』

肝試しに使われるとは予想していなかったこんにゃくさんはさぞかし悲しいだろう。
美味しく食べてもらうつもりが人をこわがらせるために使われる･･･なんて悲しい人生･･･。

『ん？･･････ん？』

ぴと･･･。

こんにゃくとは違う感触が頬に当たる。
疑問に思いその物体を触ってみる･･･。

『ちく･･･わ？』

なんとちくわが1本ぶら下がっているのだ。
･･････。
いや、ちくわが肝試しに召喚されるの見たの初めてなんですけど･･･。

ぺとり･･･。

『･･････』

少し先に進むとまた違う感触。
触ると少し硬くて丸い･･･卵形の･･･卵？！

おいおい･･･まさか。
まさかだけどさ･･･。
おでんの具じゃないよね？
だとしたら･･･大根もあるはず･･･。
そう思った俺は肝試しではなく大根を探す旅に出た。
もはや宝探しである。
こんにゃくというプルルンという感触が多い中、
ヒュウッ！と空気が切れた音がしたので身をかがめると･･･。

べちぃぃぃん！

『ひっ･･･！！？？？』

強烈な勢いを持った何かが俺の顔面に直撃してきた。
何者かが物凄い勢いで突進してきたのだ。
言うなれば闘牛のようなもの。
人が布を牛に向け突進させている時の勢い。
食らうと痛い。絶対痛い。

『くっ･･･この物体が大根であるか調べたくてたまらん！誰だこんなの仕掛けたのは！』