訳あって近侍を変えてみました1−4 ページ34
｢あるじさまっ！ボクがきんじってホントですかっ？！｣
『本当ですよ今剣くん』
｢わーい！じゃぁ毎日あるじさまとお外で遊べますねっ！！｣
『え”』
近侍と聞いて嬉しそうな今剣くんは今まで以上にはしゃぎはしゃぎまくり･･･もうこう･･･ずっと欲しかったゲームをラスイチで買った時のテンションの様になっていた。
『お、お外で主様動いたら･･･死ぬね･･･』
ミーンミンミンミンミン！！
『･･････』
ミーンミンミンミンミン！！
｢ボクと･･･あそんでくれないのですか？｣
しょぼくれせっかく買ったアイスを落としてしまった様な顔になる今剣くん。
慌てふためく保護者、審神者。
『いや･･･違う！違うんだ･･･その･･･遊びたいけど･･･俺暑いの苦手でね･･･』
｢そのカッコウなのに、ですか？｣
『ぐッ･･････』
指を刺されたのは右半身。
確かに暑いのにも関わらずワザと暑苦しい格好をしている。
『遊び･･･遊びますか･･･！』
｢わーい！やったぁ！！｣
泣かれた瞬間何時も一緒にいる岩融が飛んできて殺されるかと思うと遊んで自爆した方がマシだと思った。
あの人何気に怖い。
さっきから今剣の結構後ろにある柱の影からｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞというオーラを纏いながら此方を睨んでいる。
怖い。
嫌だって言えない。
断れない。
『な、何して遊ぶの？』
｢はじめは、日向ぼっこ･･･ですっ！｣
『え”ッ』
｢･･･？どうかしましたか？｣
『･･･いや･･･うん大丈夫』
少し戸惑いの顔を見せたら横目で見える岩融オーラが強くなるのが見えた。
今剣君の横で大の字になる。
｢うわー！あったかいですね！｣
暑いの間違いじゃないかな？それ。
なんでこんなに元気なんだろう。
その元気を俺にくれ。
そしてダーク岩融に投げつけたい。
跳ね返されてもいいから投げつけたい。
俺は心の中で叫び続けた。
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作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月26日 22時
