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見て欲しいのか見て欲しくないのか ページ44
露天風呂で沈黙が続く。
話すことがない・・・ではなくて気まずいという事。
ということで俺はさっさと体を洗いに行った。
『俺、体洗うから・・・見ないでくれる?』
「・・・・・・ん?おう」
『絶対だよ!絶対みんなよ!見たら、見たら!千羽鶴ならぬ千匹カエル作ってやるからな!覚悟しろよ!!』
「・・・わかったわかった」
よっしゃ、5分で終わらせよう。
背中を多分見てないであろうカネさんさんの方に向け、こんのすけに注文してって言っておいたシャンプーで頭を洗う。
「ほっせぇ・・・身体してんのな・・・」
『む?!聞こえたぞ!貴様!俺の身体見てるだろう!貴様!許せぬ!』
髪の毛アワアワになったまま振り返る。
ばっ!とカネさんさんの髪の毛が動き絶対首こっち向けてただろという証拠があった。
「み、見てねぇよ!はやく、はやく洗えバカ」
『バカってなんですかぁ?!バカって!!おい!こっち向け!』
「身体みんなって言ったろお前ぇええっ!見て欲しいのか見て欲しくないのかハッキリしろや!」
『見て欲しくないけど見守っててほしいから見て欲しいな!』
「・・・」
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月16日 23時