今度の審神者は超怖がりでした《参》 (ページ1)

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演練⑥ ページ1

『ぬぁぁあああっ･･･やっぱり嫌だァァァ』

｢今更引き返せぬぞ、主殿！｣

審神者、山伏さんの腰に腕を巻き付けて引きずられてます。その後ろに続く第二部隊。
カネさんさんは呆れた様な顔で見てます。岩融さんは｢ワッハッハ！｣と笑い、今剣君はAの引きずられている腰に巻きついて遊んでます。

｢は、はな、離れてくれないか？お、重い･･･｣

『そりゃ全体重乗せて帰りたがってるからな！頑張れ！これも修行だろ？』

｢むむ、そういうか･･･遂に主殿もそういうか｣

こんのすけみたいに言わないでくれる？なんて言えなかった。意外に引きずりながらも頑張ってくれている。

｢むむっ！そうおっしゃいますか！遂に審神者様もそう言いますか！こんのすけ！怒った！プンプン！｣

前にこんなこと言われたけど｢お前そこはコンコンだろ｣と言葉を返したら｢はっ！｣って言われた。
キツネもプンプン言うんだな。

とりあえずAは引きずられる。がっちり捕まってるので重労働させられている疲れが溜まったサラリーマンのような歩き方をしている山伏さん。

｢お前、そんなに演練行きたくないのか？｣

『カネさんさんは良いよね。強面イカついクマ審神者を見てなくて･･･俺殴られたんぞ？殴られた。ほんと息止まったもんね。この世が逆転したみたいに見えたよ･･･おじさんって怖い』

｢そこ？！｣

『なんだい、カネさんさんげろげーろ。遂に貴様も清光サイドか！やるな！』

俺はカネさんさんに握手を求めたが拒否されたので
そんなに嫌か、ツッコミサイド。なんて言うとなんじゃそらととぼけた顔された。

『ううぅう、始まっちゃう。目があった審神者様との交戦なんて･･･まるでポケモンじゃねぇか！ポケモン勝負は得意だけど･･･演練･･･帰りたいぃい！山伏さん！帰ろ？もう、帰ろ？』

｢何を言う！まだ修行は始まってもおらぬ！主殿、はやく誰かに向けて目を合わせてくれ！｣

他の審神者様に目を合わせていくそんなトレーナーはいますかゴラ。俺合わせんからな！絶ッ対合わせんからな！

｢あのぅ･･････｣

『はい？！････････････あ』

｢私と交戦して頂けませんか？｣

ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！
目が合ってしもうた。もう引き返せぬ！バトルは引き返せぬぞォォ。
Aは、膝から崩れ落ちた。その時、山伏さんが隣でガッツしてたので腹パンしといた。