鳴狐様は優しかった ページ10
叫んだ後俺は尻餅を着いた。それと同時に目の前に現れたマスク姿でペットを隣に構えている神様が現れた。
金木君をもっと大人しくさせてみました。位で何も話さず代わりに狐様が俺に話しかけた。
『きつ、狐が・・・喋っ・・・喋った』←2回目
「おや?あの案内人も狐でございましたよね?なら平気ですよね?」
『へ、へ、平気では御座いません。』
「・・・・・・大丈夫?」
『だい、大丈夫・・・あれ?血みどろ・・・じゃない』
「ン”ン”ッ!それでは自己紹介を・・・やぁやぁこれなるは!!鎌倉時代の打刀っ!!鳴狐と申しますぅ!わたくしはお供の狐でございます!!」
「・・・よろしく」
テンション高めの狐様の自己紹介が頭に響く。
何せ、大声。馬鹿みたいにでかい大声。思わず後ずさりしてしまう。
「何故お逃げになるのですか?逃げなくて大丈夫で御座いますよ?」
それさっき違う人にも言われた。逃げなくても大丈夫という根拠は?
「・・・大丈夫、襲いはしない」
鳴狐様がそう仰るのなら・・・。ホッと安心した。
『それなら良かった。けど、何故貴方は血みどろではないんですか?』
「・・・出陣も遠征も何もされなかったから」
「出陣に出たモノはああやって放置されているのですよ。だから貴方様、審神者殿を狙うのです。審神者が憎い、憎いぞと」
『だから・・・か』
「お怪我は御座いませぬか?」
『ないです・・・けど、なんか赤い液体とかついてないですか?』
「ああ、“血”でございま・・・・・・あれ?審神者殿?」
あっさりと“血”とか言うから俺は長谷部くんが付けてきたあの感触を思い出して倒れた。
もうやだ。このブラック本丸。俺を何回気絶させる気だ。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時