今度の審神者は超怖がりでした (ページ9)

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ゾワゾワしましたページ9

ここのブラック本丸はマジでお化け屋敷だ。みんな血みどろで、イケメンが至る所にいらっしゃる。俺という審神者を嫌う方もいらっしゃるが、この様に･･･俺Love的な･･･方々もいるんですね･･･。

｢スンスン･･･主の匂い｣

『うひっ･･････！』

首をネチョリという音と共に冷たい感触が伝う。
スンスンと匂いもGETされ俺はますます動けません。どうしたらいいんでしょうか。

①違う方向に目を向けさせる。

『あっ･･････！』

｢どうされました？｣

『む、向こうにＵＦＯが見えた！』

｢ゆーふぉー？｣

肩にかかっていた重みがなくなりその隙にｰｰｰｰ。

②一気に猛ダッシュ。ハンターから逃げるつもりで。ｰｰｰｰｰｰが。

｢主、何処にゆーふぉーなんてあるのですか？あと何故お逃げになるのですか？｣

『ふぎゃっ！』

腕を掴まれその場で倒れる。腕についた感触もねっちょりしていてゾワゾワした。
すると、先程まで絶対に見たくなかった顔が俺の目の前に現れる。
その顔は真っ赤な液体びっしょりでホラー映画らしく俺を見て微笑んでいた。

『ぎゃぁぁああああああああっ！！』

俺のこの声は新たな刀剣男士が審神者に襲いかかってきました～サインらしい。

｢え、どうされました？｣

『怖い怖い怖い怖い！近づかないで！その顔で！やめて！イケメンはイケメンみたいに･･･ふぉおおっ！』

｢主ぃ？熱でもあるのですか？先程から可笑しいですよ？｣

べちょりとおでこに冷たい液体が当たる。可笑しいのはお前様の姿じゃ！何故その様な姿でおるぅ？

『熱はな、な、ないから！はな、はなれてぇぇ！』

｢俺が･･･嫌いなのですか？｣

『そういう意味じゃねぇぇええ！』

｢では、どうされたのですか？｣

『手を！手を洗ってきて下さいぃい！ハンド！ハンド洗ってきてぇええ！』

｢はんど？･･･分かりました。手を洗ってこればいいんですね｣

ニコッと笑いかける顔が血みどろで怖い。それがなかったら超イケメンなのだろうけど。

『うひっ･･････』

｢この長谷部。主命とあらば･･･｣

『か、顔も顔も洗ってきてくださいぃいい』

｢･･････はい｣

『･･･ふぅ』

彼が行った後、肩にモフりという感触とゾワゾワ感が襲いかかる。

｢大丈夫ですか？審神者殿｣

『ひぎゃぁあああっ！』

それはこんのすけではないやり方。感触。話し方。
こんのすけは最近前から現れるもん。だ、誰だ。この狐は･･･。