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眼帯さんに殺されそうになる ページ7

目を覚ました部屋は先程とは違い木の匂いが僅かにする所だった。

「おや、目を覚ましたんだね」

顔を覗き込む眼帯の男。

『が、眼帯ィィィィィィ!』

ある人の防具、アラタを食べている喰種が邪魔された時に叫ばれた言葉のように俺は叫んだ。

「ひっ!」

俺は飛び退いて臨時体勢を整える。とは言っても掛け布団を盾にしているだけ。

「今度の審神者くんは面白いね」

何処が?!・・・むむ。もしかすると相当強いラスボスとか?それならそんな余裕が現れるな。うむ。

『ど、どうして俺がこんな所に・・・』

「それは勿論・・・君を殺すたーー」

『ひぎゃぁあぁううぉォォオオオッ!』

今一瞬殺すって聞こえたんだけど。空耳だよね?空耳ですよね?辞めてよ。殺すなんてご冗談を。

『や、辞めてください。ご冗談なんか・・・』

「僕は本気だよ?審神者くん。君には申し訳ないがここで死んでもらうよ」

『死んーー・・・あっ!UFO!』

俺は明後日の方向に指をさして相手の眼帯さんを振り向かせる。

「えっ、UFO?な、何それ」

『どすこぉぉぉい!』

「ごふっ!」

眼帯さんの鳩尾1発、KO。カンカンカン!

倒れ込んできた身体を支えるとずっしりしていて重い。余程疲れていたのだろう。ゆっくり休め。眼帯。刀も拾いあげ手入れ部屋を探す。
部屋を出ると大嫌いなbloodの臭いとおぞましい景色が見える。
真っ暗闇で、こんのすけと清光お兄さんはどこいったのだろうか。こんな怖がり残してどこ行きやがったんだ。今にもシオンタウンの音楽とか流れそう。嫌だ。怖い。もっとポップな音楽流そう。脳内で。

『チャチャラチャ↑・・・チャチャラチャ↓チャチャラチャラララッチャラララ・・・チャチャララッチャラララッ・・・チャー!チャーッチャーラッラッチャッチャッチャ・・・』

曖昧なヒツジのショーンである。なんか愉快な気分になる。4本足の羊の中に二本足で爆走してくるヒツジにトラウマを描いたあの作品の愉快な曲である。

怖がり審神者、ただ今大声で熱唱中。

所々でこの大声を聞いた刀剣さん達が俺に話しかけるが聞こえてないフリをする。というか本当に聞いていない。何故だろう。俺がショーンっぽくなってきていた。
話しかけても話を聞いてくれない審神者に何としてでも声をかけようとしてくる短刀達が続く。

「あ、あ、主・・・さ『チャチャラチャ・・・』・・・」

永遠に曲をループ。俺はこの終わり方を知らない。そして手入れ部屋に辿り着いたのだった。

水色お兄さん強し→←審神者プロフィール



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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時

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