主、逃走中 ページ33
みんな、俺が何をやるのか見るみたいだ。みんなの刀(本体)は、結構バラバラに刺さっていた。けれどバラバラでこその逃げ道がある。
みっちゃんの刀と石切丸さんの刀。すんげー隙間空いてる。俺はそこから身体を細くして抜け出した。
『･･････っと』
そして、誰かの刀を抜き取り自分のモノにする。
第二の逃亡劇が始まった。
｢･･････っは！主を捕まえろォオオオ！｣
｢俺の本体ぃいい！待て！主この野郎ォオオオ！｣
｢カネさんの本体返せぇえぇえ！｣
そう、堀川くんの言う通り俺が持ち出したのは
カネさんの本体。我に返ったみんなは血相を変えて追いかけてくる。おじいちゃんは倒れたまま。
｢こりゃ驚いた･･･｣
鶴さんはその場で突っ立ったまま。そんなに驚いたか。ははっ、それは良いことで。
それはいいとして、堀川くん足速い。さっきより速い。殺気も凄い。
『みんな足速いなぁ･･･』
｢カネさんを･･･カネさんを返してください！主さんんんん！｣
隣まで追いついてきた堀川くんの目が怖い。時間遡行軍ぐらい怖い。自分の本体を自分に向けてきてカネさんで防御する。
｢いってぇえええっ！｣
｢カネさぁぁん、ごめんねぇええ！｣
｢国広は悪くねぇ！悪いのはそいつだァァァ！｣
『俺は悪くないもん･･･ただ逃げてるだけだもん』
｢主さん！カネさんをこれ以上傷つけるなら僕が主さんを傷つけますよ｣
『････ひぃっ！わ、わか、わかった、から。やめ･･･やめて下さい･･･』
｢うわ、よっわ！｣
『てめぇ･･･後で揚げ天ぷらにするからな』
｢ひぃいっ！｣
堀川くんの目が怖すぎてカネさんを離す。堀川くんを怒らせてはならない。そう学習しました。
『････････････』
主、放心状態。
｢主っ！てんめ･･･よくも俺の本体を･･･｣
『投げてきたのはそっち･･･』
｢あぁ？｣
『････････････ナンデモナイデス』
おぉぅ･･･相当怒らせたようだ。怖い。今日はそっとしておこう。結局捕まり、驚かれなかった選手権後半会議が行われようとする。
一つ言っていいか。何故主の目の前で話すのだ？
俺は聞きたい。余計に主怖がらせている事を分かっておるのか彼らは。
何も喋らんと言いつつ、こんのすけとよく喋る主→←驚かれなかった選手権会議（中断）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のろすけ | 作成日時：2019年7月7日 21時
