生還の出来事 ページ29
出陣から無事帰還した彼らはbloodでいっぱいで、
主。逃げました。嫌だもん。怖い怖い。
鶴さんなんか「う〜ら〜め〜し〜や〜」なんて言ってきて猛ダッシュで逃げましたよ、はい。
「いや〜久しぶりだったから張り切ってしまったよ」
石切丸さんの口からこんな言葉が出るとは。久しぶりだから張り切ってしまったァ?貴方何時も久しぶりに本業発揮したなんて言ってなかったっけ?
「う〜ら〜め〜し〜や〜」
『うひぃい・・・!』
鶴さんについてはノーコメント。これしか言わないので。
「久しぶりに楽しかったよ、余裕だったな〜」
清光ぅううう!清光、余裕とか言わんといて!次言った時重傷だったらどーすんだよ。楽しいとかやめてよぉおおお。楽しい戦ってなんですかァァァ?
「じじいは・・・久しぶりに行ったから・・・腰が・・・」
三日月おじいちゃん、腰いわす。確かに久しぶりにいっぱい動くと腰痛いもんね・・・って俺はジジイじゃねぇからな!
「おぅおぅ、主!どうだ?かっこよかったか?」
『うんうん、もうかっこよかったから・・・この場から切り抜けたい。主、血がダメって言ってるだろ・・』
「カネさんの勇姿を主さんにも見せたかったな〜」
『堀川くん、ごめん。俺戦場向きじゃないから。見たくても《そぅら!目潰しだ!》なんて言って目潰ししてる人の勇姿なんざ見れないから!』
「大将、大丈夫か?」
薬研先輩・・・。薬研先輩が1番まともなこと言ってる。
『大丈夫・・・じゃない・・・』
みんな!服!洗ってこい!
『は、早く、服、洗っ・・・』
限界でした。全員の返り血を見るなり俺は気絶。
何回目ぞ。何回俺を死なせようとしてくるのだ。
怖い・・・。この者達が怖く感じる。
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作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時