今度の審神者は超怖がりでした (ページ18)

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三日月に現れた謎の人物ページ18

夜、寝れなくなって縁側に座っております。
Aです。
石切丸さんにあんな事言われたら寝れねぇでごわすよ。
今夜は三日月。未確認飛行物体とか出るのかなと思っている俺は今、現れる瞬間を待っております。

『来ねぇな･･･』

｢ヌシが･･･新しい審神者･･･か｣

俺の前から現れた黒い影。手に持っていたカメラで超連写する。なんだ、俺を審神者と認知する未確認生物か？

｢ま、眩しい･･･｣

当たり前だ。フラッシュたいてるからな。ヌシから俺は見えてもこちらからは黒い影にしか見えない！じゃあフラッシュたこう！

『･･･俺に何の用だ。未確認生物ぅう！』

｢み、未確認？･･･はっはっはっ！今度の主は面白いな。どれ、じいもそちらに座らせてくれないか？｣

座るってなに？未確認生物隣に来るの？これはレア！

『どうぞどうぞ･･･！』

｢ふぅ、年寄りにはちと辛くてな･･･立ってるのが｣

『･･･そりゃお年寄りには辛いでしょう。で、未確認生物さんは俺に何か用で？』

｢うむ、みなはヌシを主と認めているようだが、俺はまだ認めていないのでな。だからｰｰ｣

『･･･殺すんですか？』

｢んー、殺すって言うか審査だな。ヌシが俺の認める主であるかどうか･･･前審神者は俺を良いように使ったからな。この様に･･･もうボロボロしとるだろ･･･｣

この様にボロボロしとるだろ。と言われても真っ暗で見えない。怖くてロウソクすら持ってない俺だからね。

『すみません、見えません』

｢そうか、見えぬのか。俺が･･･｣

多分悲しそうにしているのだろう。言葉からしょぼんとしているのが分かる。

｢では、ヌシが見えるように･･･｣

『な、にを？』

その途端、黒い影がブワッと消え、目の前に手を大きく広げた人物が俺を見ていた。まるでそこにスポットライトが当たっているかのように。

『･･････！』

血みどろが見えたがそれ以上に彼は美しかった。未確認生物さんは一体誰なのか。

｢･･･さて、新しい主よ。ヌシには俺と決闘して貰いたい｣