近侍清光 ページ14
『・・・ねぇ清光〜。1回でいいから清光触らせて?』
「はっ??な、なな何言ってんの?!」
『刀触らせてっていう意味だけど・・・なんで顔赤いの?』
清光は何故か顔を赤らめ俺をばしばし叩いた。痛い痛い。この人たち刀だから痛くてたまらない。何に驚いているのか主には分からない。
ひょいっと清光の本体を持ち上げてデコピンを1発。
ビシっ!
「ちょっ!いった!何すんの主!俺になんか恨みでもあっ・・・いったぁ!」
『清光じゃなくてこの本丸と政府に恨みを抱えてんの』
この本丸はお化け屋敷状態。何やかんやで刀解させずに今まで来ているがまだブラック所かおぞましき景色である。
そして、政府。何故俺をここに連れてきた。お化け屋敷苦手って話しただろう!何故だ!霊力とかこの際関係ねぇからな!
「主ぃい!俺じゃなくて政府に当たってきてよ!なんで俺なのさ!」
『目の前にいたのが清光だったから』
「理不尽!」
『仕方ない。こんのすけに当たるか』
「はい、こんのすけです!審神者様、何かご要件ですか?」
『思いっきり・・・もふらせて!』
「ハイ!」
『くたばれ政府ぅぅううう!』
「審神者様ァァァ!速すぎますぅ!」
俺は超高速もふもふをする。清光は呆気に取られてこんのすけと俺を交互に見る。
「そういやさ、まだ残ってる刀剣のことなんだけど」
『・・・・・・』
「主を殺したいとか思ってるみたいだから夜中、特に気をつけてね」
『えっ、独りにするの?!清光は!俺を!ぼっちにして絶望に落としたいんか?あぁん?』
「だって主、俺の事そんなに好きじゃないんでしょ?」
『失敬な!俺は清光大好きっ子だもんね〜!俺の中では清光は近侍だもんねぇえ!』
謎の張り合いで清光はパァッと顔を光らせた。
「近侍?!今俺の事近侍って言った?!」
『言いましたよ?』
「今日からよろしく!主っ!」
『オイオイこいつ、人が変わったようになったぞ』
手を握られてブンブン振られまくる俺。コイツ、やりよる。
287人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のろすけ | 作成日時:2019年7月7日 21時