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2度も家族を失った


1度目は今から5年前。
その頃の私の名前は、何だったかな


そうそう、綺羽(いろば)A。そんな名前だったな。

鬼に食われて、家族は皆死んだんだっけ
稀血だったこともあってか、みんなあっという間だったのをいやでも覚えてる


そんな時、後ろから足音がしたと思えば、鬼はすぐ切られた。その剣士の男の人はたしか、「水の呼吸」とぽつりと言っていた気がする


顔も声も、もう忘れてしまったけれど、命の恩人のその人は、年が近かったと思う。


行く宛てもなく山を降りていったら、鈴の音が聞こえた。




シャリンッ…シャリンッ…




音が近くなる方向へ進むと、炎の字が書かれた紙を顔につけてる男の人が舞っていたっけ


そこで私の意識は途切れて、気がついたら竈門を名乗る家にいた。
そこの人は皆温かく、母親であろうひとは、私も竈門を名乗っていいからねと言った


藁にもすがる思いで、私は家族だと迎え入れてくれるこの人達に甘えて、昔の家族の記憶をなかったことにしようとしていた



だが、ある日の出来事。炭治郎と共に墨を売りに山を下っていたら、嫌な予感がした。炭治郎には村で今日は泊まろうかといい、夜中に森を昇っていった


案の定嫌な予感は当たっていて、自分の家へと向かう人影が見えた。


『私の家に、なにか御用ですか』



そう男に尋ねる。恐らく20代くらいの人だろう。男は嫌な笑みを浮かべて


「君が強くなるまで待とう。この家族を君は守れるかな?」


そう告げ、再びまぶたをあけた時にはいなかった。一瞬で消えた。



その話を、村の村長に聞くと、鬼かもしれないねと言われた。その時に鬼殺隊の存在を知ったのは言うまでもない



私はその1件の後、1ヶ月もしないうちに竈門という名前を捨て、偽名を名乗って生きた。


ただ、下の名前はどうしても特別な気がして、上の名前だけ変えた


日和という名前に。



家族が2つも破壊された。しかも、竈門の家に残った微かな匂いは、夜中に竈門の家の前でたっていた、男の匂いがした



私は、強くなったのに、また家族を守れなかった

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蜜香(プロフ) - みつきさん» わわわ!ありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、頑張ります!今後ともよろしくお願いします!! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
みつき - おもろいですね応援してます。頑張って下さい (2019年10月22日 22時) (レス) id: 07d3d3da7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜香 | 作成日時:2019年9月13日 3時

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