30 ページ34
冨岡side
結局、あの後4時間所ではなく、6時間も待っていた
A『冨岡さん、待たせてすみません』
汗を流しながら微笑んで近づくAの顔はとても酷かった
以前より窶れていて、目にはくまがくっきりと出来ていた
冨岡「…自分の体調が良好かもわからないなら、任務にも出るな(体を壊してからじゃ遅いんだぞ?)」
A『っ!』
固まるAにさらに続けて話す
冨岡「お前は鍛錬の仕方を間違えている。不死川でさえ、そこまで詰め込んでいない。
どんなに鍛錬をしても、それで実力をつけたとしても、飯も食わず、睡眠時間も十分に取れていなかったら、鬼と対峙する時にその技術も出せないことを、お前もわかっているはずだ」
A『…ない…です……』
冨岡「聞こえない」
A『今の私じゃ、足りないんです…!
煉獄さんも勝てなかった、上弦の参…
上弦の弐や、壱…ましてや無惨なんかは、もっと強いんです!
煉獄さんでも敵わなかった相手に、私が敵うわけ、ないじゃないですか…!
だから、無理をしてでも、無理を絞り出してでも、鍛錬を積み重ねて、誰よりも、どの鬼よりも、強くならないと、いけないんです!』
だから…といいかけ、Aは止まった
いや、正確には、何も言えなくなった。
気を、失ってしまったから
冨岡「馬鹿者…」
無理をするからこうなるのに、無理を絞り出してでも?そんなことしても、煉獄は喜ばないし、あいつはそんなこと望まない。
無理をするところを、間違っている
不死川も、Aも
俺が言っても、どうにもならないのだろうか…
俺は、嫌われているのだろうか?
…Aにだけは、嫌われたく…ないな
冨岡「…はぁ……」
全く、変なことを考えるようになったな、俺も
あとは胡蝶に任せよう
138人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蜜香(プロフ) - みつきさん» わわわ!ありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、頑張ります!今後ともよろしくお願いします!! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 2a09ab419b (このIDを非表示/違反報告)
みつき - おもろいですね応援してます。頑張って下さい (2019年10月22日 22時) (レス) id: 07d3d3da7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蜜香 | 作成日時:2019年9月13日 3時