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32話 ページ33

手首を掴まれ親が寝ている部屋へと連れていかれる。

そして、彼がそっと両親が寝ている部屋のドアを開けて私を両親の側へと来させる

一見目を閉じて寝ているように見えるけれど、胸が上下して息をしている様子がない。


「ッ…お母さん?…お父さん?」


ユサユサと両親の体を揺すってみても全く動かなくて


「そんな、うそ…うそだ…ッ…!!!」


受け止められない目の前の現実に頭が真っ白になって、声にならない嗚咽とショックからボロボロと頰に流れる涙。


関係のない両親を巻き込んでしまった。

大事な人を、大切な家族を知らない間に失ったんだ。

私のせい…私のせいで…ッ…!!!


「ーーーーッあ゛ァァァァァァッッ!!!!」


絶望と後悔と受け入れられない現実に、喉が張り裂けそうなほどに泣き叫ぶことしかできない。

そんな私を慰めるようにそっと優しく肩に触れる手。


「そう泣くなよ。仕方がなかったんだ」


そういう彼の手を思いっきり振り払らい、キッと強く睨みつける。


私のせいかもしれない。私がこの人に気に入られたせで両親は…

けれど、全部全部!!!!結局はコイツが悪い…!!


「よくもッ…よくも…!!!許さない…ッ…!!!」


あァ、とても憎い。今すぐ存在を消してやりたいぐらいに憎くて仕方がない。


フーッ、フーッと怒りを露わにする私に、彼は相変わらず余裕の笑みを浮かべて


「なんだよ、そんなに怒るなよ…って言っても無理な話だよなァ。大切なやつを奪われたのなら尚更…な」


スッと怪しく赤い目を細めてそう言えば、突然パーカーのポケットに手を突っ込むと、キラリと光るナイフを手にする。

そして、それをカランッと乱雑にこちらに投げれば


「それやるよ。そのナイフで仇を取ればいい。両親を奪った張本人が目の前にいるんだからな」


私を待ち構えるようにバッと両手を広げて、不敵な笑みを溢した。

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Omiso(プロフ) - ゆりさん» そして楽しみにしてくださっていたこと深く心から謝罪します。また、ヒロアカの作品を書く機会があれば是非その作品を楽しんで読んでいただけたらと思います。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - ゆりさん» 突然ですが、次回作のリクエストについてお伝えしたいことがありここでコメントさせていただきます。次回作についてですが、ヒロアカではなく他のもので書きたいものができてしまい違う作品を書くことにしました。リクエストに応えられないことをご了承ください。 (2020年6月27日 15時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - りんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!ゾワッとする場面が貴方様にとって作品の面白さになれていたこと本当に嬉しく思います!実は言うとバットエンドが好みでして…貴方様にはお見通しでしたか(笑)本当に最後までありがとうございました!! (2020年6月7日 9時) (レス) id: 47426ab442 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 完結おめでとうございます!ゾワっとする場面が多かったですがそこがまたこの作品の面白さで、とっても面白かったです!!!バッドエンドなのもOmisoさんらしさが出ていて私はすごく好きでした!最後まで本当にお疲れ様でした! (2020年6月7日 9時) (レス) id: 8a717e60ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - Omisoさん» 楽しみにしています!! (2020年6月6日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Omiso | 作成日時:2020年5月4日 22時

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