#54 ページ12
br「ん〜！お雑煮美味しい！Aは食べないの？」
『甘いもの好きじゃないし・・・』
br「え〜勿体ない・・・」
そう言う琉唯は今ので2杯目。よくそんなに食べれるなぁって思う。
因みに笑琉は黙々と雑煮をちびちび食べている。
いやなんかしら感想とか一言言ってよ。
そんな彼らを眺めていると、私の携帯が鳴ったので、電話に出る。
『はい』
rn『Aも初詣来てるよね？』
『そうだけど何で知ってんの』
rn『さっき見かけたんだけど見失ってさ。今何処にいる？』
『今は社の縁側に居る』
rn『分かった。そういえば、笑琉と琉唯見なかった？』
『あぁ、2人とも私の横で雑煮食べてる』
rn『じゃあ一緒に居るのね、ありがとう』
そしてプツッと通話が切れた。
相変わらず2人はまだ雑煮を食べている。
sm「あ、電話終わった？」
『凛から何処にいるのか聞かれた。多分こっち来るんじゃない？』
彼は興味無さそうに、ほーん、と私の言葉に返した。
そして凛が来て、私たちは「こっち！」と手招きをされて辿り着いたのは、社の裏にある大きな御神木。
そこには、蒼たちが居た。
rn「連れて来た！」
nk「ありがと。で、何で琉唯と笑琉は待ち合わせに来なかったの？」
「「寝坊しました」」
kin「変わらねぇなぁ」
sh「別に大事な事がある訳じゃないから良いけども・・・」
『さっき呑気に縁側に座って雑煮食べてた』
kir「それは無いわ」
nk「え、お雑煮？俺も食べたい！」
さっきまで蒼はイライラしていたというのに、雑煮という単語が耳に入ってきたのか、目をキラキラさせてウキウキしていた。
対照的に、凛と私以外の他の5人は蒼に呆れてものも言えない状況だった。
『境内に入る鳥居の近くで配ってたから貰ってきな』
私がそう言うと、蒼は「分かった！」と言ってスキップしながら其方に向かって行った。
そして凛も「私も食べたい！」と、彼に着いて行った。
br「A飴と鞭の使い方上手すぎじゃね？
助かったぁ〜」
『そういうつもりで言った訳じゃないんだけど』
kir「ってか逆になんで寝坊すんだよ」
sm「お前ら俺が通話繋げたまま寝落ちしたの知ってた癖に起こしてくれなかっただろうが」
sh「寝落ちする方が悪い。寝落ちしないよう努力しろ」
sm「お前だってこの間寝落ちして寝坊したって言ってただろ」
sh「お前と一緒にすんな」
kin「喧嘩すんなって・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七瀬紫苑(レイピアさん。) | 作成日時：2021年2月14日 21時
