【WT】花天月地【Smile】 (ページ36)

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#35 ページ36

ちょっと書き方変えてみます・・・！！
読みづらくなっていたらすみません。

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『用心深くなれって言われたってどうすれば用心深くなれるの』

｢さぁ？俺は知らない｣

『絶対分かってないじゃん』

｢俺だってそんなに心配性だったり用心深かったりしないから｣

どういう立場で私に対してこんな言葉をかけてくるんだ。
人の事言えないじゃん、と彼に言うと、｢Aもな｣って返される。

｢結局Aも俺も似たような性格してるんだな。趣向も同じだし｣

笑琉と私は似てる・・・のかぁ。
彼と似ているという事がとても嬉しくて、つい笑みが零れてしまった。

「どうした？」

『んー？なんでもないよ』

「なんか今日は機嫌良いな」

『なにその何時も機嫌悪いみたいな言い方は』

「ごめんって。ほら暑いから早く行くぞ」

私は『はーい』と軽く返事をして、私の前を歩く彼の後ろに着いて行った。

いつか、笑琉の隣を歩けるような関係になりたいな。
私は笑琉と登下校する時は必ず隣で歩く事はない。彼の隣で歩いていいのは私じゃないから。

笑琉はなんで毎日一緒に登下校してくれているのだろうか。
彼だって同性の友達が居るのだから、その友達と登下校すればいいじゃないか。

彼は朝も、部活が終わった後も、何時でも私を待ってくれている。先には行かずに。

『笑琉はさぁ、なんで私と毎日登下校してくれるの？私じゃなくて友達と登下校した方が楽しいでしょ。私と居てもなんもいい事ないよ』

「じゃあ逆に聞くけど。
Aは俺と一緒にいたくないの？」

別にいたくない訳じゃない。なんなら一緒にいたい。一緒にいててとても楽しいし、嬉しい。
そういう意思で笑琉の質問に対する答えとして、首を横に振る。

「それだったらなんでそんなに劣等感に浸ってる訳？
俺はAと居るのが楽しいから一緒に登下校してるんだ。悪いか」

『いや・・・悪くない』

｢じゃあ良いでしょ。ほら、登校完了時間まであとちょっとしか無いから早く行くぞ｣

『・・・うん』

教室へ入ると、何故か皆して
｢紫苑と蔓日って付き合ってんの？｣
なんて言ってきた。
多分毎日一緒に登下校してるからかぁ。

そうだったらいいんだけどね。現実はそうも簡単にはいかない。
夢や自分の思う通りに動かないのが人生というものだ。

まぁ、私達はそういう関係ではないので、軽く否定して誤解を解く。
解けてるのか分からないが。