【WT】花天月地【Smile】 (ページ29)

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こんな感じで笑琉と喋りながら歩いていると、何かが後ろにのしかかってきた。
もう大体察すよね。

『重い暑い早く離れろよ凛』

rn｢Aちゃ〜んもしかしてツンデレかぁ？｣

正解。凛でした。

『うるさい。いいから早く退け』

私がそう言うと、凛は私から退く。
半ば私が無理やり引き剥がした感がするけどもうなんでもいいや。

rn｢なんかA最近口悪くなってきてない？
心配なんだけど｣

sm｢反抗期・・・？｣

『笑琉はあとで首締めとくか』

sm｢やめて｣

そして私たちは学校へ着いた訳だが、今日私日直なんだけど・・・
しかも翔希と。なんか最近ずっと話してないから気まずいんだよね・・・
別に嫌いではないのだが、なんとなく会話がしずらい。

『ねぇ〜凛〜今日日直なんだけど〜やだ〜
今日部活ないから早く帰れると思ったら日直だから放課後に日誌とか報告書書かないといけない・・・』

rn｢頑張れ｣

『えぇちょ！凛！』

凛は頑張れ、と言って私より先に校舎へ入ってしまった。
えぇ・・・
もういいか、この際相談するのは誰でもいいや。

sm｢Aよく仕事忘れるから一緒にやる人可哀想だな｣

『失礼ですね、こっちだって色々大変なの。
それに日直一緒にやる人翔希なんだけどさぁ、最近話してないから凄い気まずい』

sm｢初対面の時みたいに話せばいいだろ｣

『それが無理なんですって・・・
心做しか翔希に避けられてる気がするし』

sm｢避けられるような事したんじゃないの？｣

『心当たりはないよ。本人の気持ちなんて本人しか知りやしないんだから』

sm｢それはそうだけど・・・ってA日誌の籠置きっぱなしだぞ、ちゃんと持ってこい｣

『あぁ忘れてた』

笑琉に言われて初めてその存在に気づいたので、急いで取ってくる。

sm｢なんで日直の話してたのに忘れるんだよ｣

『途中から日直の話じゃなくなったからそれは関係ない』

sm｢Aが急に話題変えるから結局は自業自得｣

・・・なんも言えない。
でもホントに苦悩してんのに・・・

『とにかく翔希とどういう風に関わればいいんだって私はさっきからずっと考えてんの』

sm｢避ける理由聞けば？｣

『私が避けられてるんだから避ける理由に関わる人に理由聞かれたくないでしょ』

sm｢・・・要するに俺が聞け、と｣

『話が早くて助かる』

sm｢俺が翔希に理由聞いてどうすんの｣

『元々は私が聞きたかったんだから私に話してよ。言える範囲で』

sm｢・・・分かった｣