【WT】花天月地【Smile】 (ページ3)

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体育館についたが、もう4月だと言うのに寒い。

こんな寒い中長い長い校長先生の話を聞かされる私達の身にもなってみなさいよ。
耐えらんないわ。

眠いので寝ようとしたら隣の人に肩を軽く叩かれ、起こされた。

こっちは眠いんだよ！寒いんだよ！体育座りしてるから尻が痛いんだよ！うるせぇな！
と叫びたい思いを抑え、心の中で留めておく。

校長先生の話が終わればあとは楽だ。
かといって式がもうすぐ終わる訳ではないが。

・・・寝よ

そう思い、瞼を閉じると、また隣の人が肩を叩き私の睡眠を邪魔してきた。

やめろよ、邪魔すんな！毎度毎度私の睡眠の邪魔しやがって・・・！！
君の祖先の末代まで呪ってやるから！！

とか思ってたらいつの間にか皆起立しているので、私も周りに合わせて立つ。
どうやらあのクッソ長い式が終わったらしい。
まぁ午後は入学式なので午後も同じような状況になるだろうが。

前の人に着いて行き、自分の教室へ戻り、席へと座る。

『はぁ～・・・疲れた
教室あったか・・・』

思わず声に出してしまった。絶対隣の席の人に聴こえたじゃん、恥ずかし。

そしてまたガラガラと扉が開き、先生が入ってくる。

｢始業式お疲れ様。午後も入学式あるから頑張ってね。まだお昼まで時間あるしお互いを知るきっかけにもなるだろうから自己紹介をお願いします。出席番号順からね〜｣

・・・待てよ、私確か6番だったよな・・・？
すぐ来るじゃん！何言えばいいの・・・
ま、適当に名前と趣味言えばいいか。

そして私の番が回って来たので、教卓の前へ移動する。

『・・・蔓日Aです。趣味は読書と植物鑑賞です。よろしくお願いします』

パチパチパチと拍手が起こる。私は素早く自分の席へと戻る。

多分陰キャってバレたかもな。まぁ陰キャの方が気楽でいいけど。
改めて陽キャじゃなくて陰キャで良かったわ。

そういえば私から見て左斜め前の人寝てるけど大丈夫か？次あの人じゃ・・・

？1｢おい翔希、次お前の番だ、起きろ｣

？2｢ん？あぁ、次俺？｣

？1｢だから起こしたんだろ｣

sh｢はいはいそうですか。
どうも、緑谷翔希です。趣味はゲームでーす、よろしくお願いしまーす｣

｢はい次〜｣

sm｢・・・はい。紫苑笑琉です。趣味はまぁ、読書です。よろしく｣

sh｢んだよ『まぁ』って｣

sm｢面倒だから。でも間違ってはいないだろ｣

sh｢あっそ｣

そんな会話を余所目に、私は眠りについた。
あ、凛と弁当食べる約束してるからやっぱ起きよ。