永瀬くんと暗闇。 ページ12
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センターステージについて
永瀬くんが私の手を取りひざまずくとより大きくなる歓声。
永瀬くんはじっと、あの色素の薄い瞳でまっすぐに私を見つめる。その視線に捕らわれてしまえば周りの雑音も気にならなくなって二人きり、みたいな感覚に襲われる。
空中を舞う小さな埃がスポットライトに照らされキラキラ舞って目の前がチカチカする。
そして間もなくBGMが消え、
それに伴い歓声も止む。
スポットライトが私たちを照らし、
ドキドキは最高潮に達している。頬が熱くなるのを感じる。
永瀬くんは優しく、甘く微笑んだあと
永「俺だけの、お姫様になってくれへんかな」
形のいい唇から白い歯を覗かせて
本来の設定は標準語なのに、関西弁でそう言った。
「…っ、」
そうするとなんだか、セリフじゃなくて永瀬くんが本当に言ってるみたいで心臓は馬鹿みたいに跳ねてしまう。
私馬鹿だから勘違いしちゃうよ。
きっとまた彼に遊ばれてしまっている。
間もなく、BGMが流れ出し、悲鳴にも近い歓声が耳をつんざく。
この後永瀬くんが立ち上がって2人でお辞儀して帰る、というシナリオ。
「…？」
それなのに永瀬くんは私の手を握ったままゆっくり立ち上がる。
「永瀬く…わっ」
小声で名前を呼んだ瞬間、
バチンと会場の電気が消えた。
なに？停電？とザワザワする会場。
でも永瀬くんは動じないで私を見つめる。
暗くなったけど、この至近距離では永瀬くんの整った顔はハッキリと見える。
視線が絡み合ってもう、離せない。
ねえ、いま何考えてるの？
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ぐっ、と永瀬くんの顔がゆっくり近付いてきて
鼻先と鼻先がぶつかるか、ぶつからないかぐらいの距離になる。
もう既にショートしてしまった思考回路は未だこの状況を掴めていないのか私はただ、永瀬くんの目を見つめるので精一杯だ。
永「…好き」
きっと、この関西訛りの好きはザワザワにかき消され
私の耳にしか届いていなかった。
永瀬くんの言葉が私の鼓膜を揺らして、瞬間
唇に、何か柔らかいものが触れた。
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だだ(プロフ) - あずさん» うわあ〜〜(;-;)コメントありがとうございます！！なんて嬉しいお言葉…！！ぜひぜひ書かせていただきます！！！そう言って貰えて心から嬉しいです(;-;)頑張ります！！ (2019年11月30日 10時) (
レス) id: f8fe4bbe58 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵でした。付き合った後の2人1ページだけではなくもっとみたいです！ご検討ください（笑）これからもだださんの作品楽しみにしています！ (2019年11月30日 1時) (レス) id: fe82437d4e (このIDを非表示/違反報告)
ｱ ﾘ ｵ ｶ ﾗ ｲ ｽ?(プロフ) - だださん» もうさすが廉くんって感じです>_<だださんの投稿これからも推してきますね)^o^( (2019年11月26日 17時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - ｱ ﾘ ｵ ｶ ﾗ ｲ ｽ?さん» ほんとそれなです！！黒髪も素敵だったけど茶髪永瀬が最高で最高で…(;-;)ありがとうございます！これからも頑張りますので何卒〜！！ (2019年11月24日 21時) (レス) id: f8fe4bbe58 (このIDを非表示/違反報告)
ｱ ﾘ ｵ ｶ ﾗ ｲ ｽ?(プロフ) - だださん» いやー、最近イケメン度増しすぎですよね(;_;)これからも更新楽しみにしてます！！ (2019年11月24日 18時) (レス) id: 6d246c6cb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だだ | 作成日時：2019年10月21日 21時
