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「…………」
じーーーっと時計を見つめる15時18分。6時間目。
ごめんね、先生の話さっきから全く聞いてない。
もう何がなんでも早くバイトに行きたくて行きたくてしょうがないのだ。早く授業終わらせてくれ。
もう平野さんがいるかもしれない。
平野さんが私を待っているかもしれない。
ああ私の事待つ平野さん、世界一かっこいい。
そんな私のはやる気持ちとは裏腹に時計はチッチッと規則正しくリズムを刻む。あと、5秒。
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キーンコーンカーンコーン
ああ15時20分愛してる。
チャイムの音大好き。
「じゃ、相澤!私ホームルーム出ないからよろしくじゃーね!!」
光のスピードでリュックを背負いチャイムがなった瞬間教室を飛び出す。
廊下を、校庭を、通学路を今までにないくらいの速さで走る。
待っててね平野さん、私今行くよ。
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「…あれ」
バイト先に着いて店内を見渡しても期待していた金髪頭は見当たらない。
まぁそりゃそうか。まだ時計の針は4時を回ったばかりだ。
きっとそのうち来客のベルが聞こえて、平野さんがやってくるはず。
「いらっしゃいませー」
きっと
店長「Aちゃんこれお願いね〜」
「はーい!」
きっとそのうち
「ありがとうございましたー」
ドアが開いて、金髪が来るはず
店「Aちゃんもう上がっていいよー」
来る、はずだった。
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「…なんだよ来ないじゃん。」
店長にお疲れ様でした、と告げて重たいドアを開ける。昨日は心地よかったはずの秋風は冷たい。
確かに、今日来るなんてことは一言も言ってなかった。
勝手に期待して勝手に落ち込んでる私は馬鹿か。恥ずかし過ぎて穴があったら入りたい。
ポーンと転がっていた小石を蹴りながら夜道をとぼとぼ歩きはじめる。
すると後ろの方から
「あれ、終わっちゃってる」と声が聞こえた
まさかと思い振り返ると
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「平野さん!!!」
平「あれ、Aちゃん」
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暗くなったカフェの前でCLOSEの札を眺める平野さんがいた。
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だだ(プロフ) - こゆきさん» ええええ永瀬担がドキドキしてくださったなんて…とってもとっても嬉しいです(;-;)今度拝見させてもらいますね!! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - 紫耀くんよりの廉くん担なんですけどドキドキしちゃうもんですね! 私は koiワズライって言う小説書いています!見てみてください!ちなみにオリジナルです! (2019年10月7日 21時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - こゆきさん» うわー!!ドキドキしてくれるかなって心配してたのでそう言って貰えて嬉しいです!!平野もイケメンに書けててよかった…。続編準備頑張りますので少々お待ちを!! (2019年10月7日 20時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - めっちゃドキドキしたぁぁ!紫耀くんめっちゃイケメン過ぎる!!あー紫耀くんも私に恋してくれないかなー! 続編めっちゃ待ってます!楽しみー♪早くー! (2019年10月6日 22時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - 永瀬にこさん» はじめましてコメントありがとうございます!!私もこんなこと起こらないかな〜って思いながら書いてます笑 あああそんな褒めていただいてめちゃくちゃ嬉しいです(;-;)頑張ります(;-;) (2019年10月6日 21時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だだ | 作成日時:2019年9月27日 18時