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永「じゃ、また来るな〜」
永瀬さんは結局閉店のギリギリまでいて、どうでもいい話をたくさんして帰って行った。
1人でいたら平野さんの事ばっか考えてしまう私の内心を見抜いていてくれたんだと思う。
結局、なんだかんだとても優しい人なんだろうなぁ。
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誰もいなくなったお店には落ち着いたBGMが流れるだけ。
なるべく何も考えないようにしてテーブルを拭いていると、
店「Aちゃん、これあげる」
厨房から出てきた店長が可愛らしいハート型の小さいケーキを私の目の前に置いた。
「えっ!」
店「Aちゃん、いつも頑張ってくれてるからボーナス!」
店「それと、Aちゃんの恋がうまくいきますようにっていうおまじないだよ」
「て、店長ぉ〜〜…」
店長の優しさに胸の奥がじんわり暖かくなって涙腺が緩む。
公私混同はいけないと思いながら仕事してたつもりだったが、どうやら店長にも私の恋路はバレていたようだ。
ありがとうございます、と言ってケーキを食べようとすると、
店長は「僕の作った料理を食べてるところ見るのは恥ずかしいから、外の掃除してくる!」と言って行ってしまった。
「…ん〜!美味しぃ…」
ずっしり重いチョコケーキは私好みの味で、いちごの甘酸っぱさが胸をきゅんとさせる。
これは確かに恋を思わせるケーキだ。
「……平野さん…」
結局こんな時も頭を掠めるのは平野さんで、諦めるのにはきっと半世紀じゃ足りない。
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苦い思いをケーキの甘さでかき消そうと二口目を口に入れようとした時、
店「Aちゃん!!!そ、外に…!!」
何故か息を荒くした店長が勢いよくドアを開けて、
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店「Aちゃんの、好きな人!!来てるよ!!」
こんなことを言った。
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だだ(プロフ) - こゆきさん» ええええ永瀬担がドキドキしてくださったなんて…とってもとっても嬉しいです(;-;)今度拝見させてもらいますね!! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - 紫耀くんよりの廉くん担なんですけどドキドキしちゃうもんですね! 私は koiワズライって言う小説書いています!見てみてください!ちなみにオリジナルです! (2019年10月7日 21時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - こゆきさん» うわー!!ドキドキしてくれるかなって心配してたのでそう言って貰えて嬉しいです!!平野もイケメンに書けててよかった…。続編準備頑張りますので少々お待ちを!! (2019年10月7日 20時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき - めっちゃドキドキしたぁぁ!紫耀くんめっちゃイケメン過ぎる!!あー紫耀くんも私に恋してくれないかなー! 続編めっちゃ待ってます!楽しみー♪早くー! (2019年10月6日 22時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - 永瀬にこさん» はじめましてコメントありがとうございます!!私もこんなこと起こらないかな〜って思いながら書いてます笑 あああそんな褒めていただいてめちゃくちゃ嬉しいです(;-;)頑張ります(;-;) (2019年10月6日 21時) (レス) id: 5a5d6ba394 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だだ | 作成日時:2019年9月27日 18時