A side ページ10
ニノが急に叫んだ時は、少しびっくりしたけど…。
でもその姿を見てて、俺も衝動的に叫んじゃってた。
あのままじゃ、絶対りぃだぁ殺されちゃってたもん。
そんなの、耐えられない。
…けど今は自分たちのことで頭いっぱい。
「ニノ！！」
目を閉じて突っ立ったまま動かないニノは、今にも獣の爪に引き裂かれそうだった。
「ニノっ！！」
翔くんがニノを押し退けようと手を伸ばした時。
『ギャァァァァ！！！！』
真っ白に輝く矢が、獣の大きな体に突き刺さっていた。
真っ直ぐに。
喚きながら地面でのたうちまわる獣。
ねぇ…。
この…矢って……。
「はぁ、、みん、なに…近づくな……！」
「智！」
「りぃだぁ！」
「リーダー！」
「大野さん！」
口々に彼を呼ぶ。
りぃだぁ、倒れ込んだままの状態であんなのを撃ってくれたんだ。
「はぁ、はぁ……いけぇ…！」
何本も何本も矢を作って、獣に飛ばすりぃだぁ。
その様子は、俺が見たって無理してるのが分かるくらい痛々しいもので。
「無理、しないで…っ」
翔くんが、祈るように呟いてた。
だけど、りぃだぁのお陰であの獣は消えたみたい。
「ほぉ〜そんな体でよくやったよ〜。あんまり苛めるのも可哀想だし、今日はこの辺にしといてあげるかな〜？じゃ、聖戦の時に会おうよ、王様」
悪魔はどっかに行っちゃった。
くっそぉ、卑怯な奴…。
「はぁ、はぁぁ…はぁぁ…」
這うようにして俺たちのもとに来ようとするりぃだぁに、翔くんが急いで駆け寄ってた。
「智！そんな体で動いちゃだめだよ！」
怒ってるのかな…なんて思って、3人で近づいてよく見てみると、頬を伝った滴が見えた。
「もうっ…俺たちに任せとけば良かったのに…っ」
「リーダーはいっつも無理するんだから…」
みんなも、目にいっぱい涙を湛えてて。
泣きそうなの、俺だけじゃないんだ。
そう思ったら、泣いちゃってた。
「みん、な……怪我、、ない…？」
ほら、またそうやって。
「俺たちは大丈夫、まずは自分の心配して？」
そうだよ、りぃだぁ。
どう見ても自分が1番重傷でしょ？
「さぁ、早く帰ろう。すぐ楽になるからね」
元の世界に戻った俺らは、止めてあったニノの車に乗り込んで5人で事務所へ向かった。
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ほっぺ大福(プロフ) - 美唯さん» 今年もよろしくお願いします(*^^*)もうすぐ移行となりますが、良かったら読んでやって下さい！ (2016年1月2日 17時) (
レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - あけましておめでとうございます(笑)また続き楽しみにしてますね(笑) (2016年1月1日 8時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
ほっぺ大福(プロフ) - 羅瑠亜さん» ありがとうございます(*^^*) 一応受験生なもので…(-_-;)更新遅くなるかも知れませんが、これからもよろしくお願いします！！ (2015年12月12日 22時) (レス) id: 3fb09271d5 (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - 一気に読んでしまいました。とても面白かったです。勉学に小説に...とお疲れ様です＾＾応援しています。 (2015年12月12日 12時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 智くん大丈夫かな…？｡続き楽しみにしてますね(笑) (2015年12月9日 16時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほっぺ大福 | 作成日時：2015年12月4日 15時
