【文スト】裏切られ系ヒロインとその友人(仮)

#11　自己紹介 ページ12

Aside



よろしく、か…

個人的にはあまりしたくないけど。




ていうかモンゴメリさん、だっけ。彼女もしたくないと思う。

さっきから私のこと滅茶苦茶睨んでるし。日和意外全員気付いてるよ、これ。



でもここで拒否したら日和絶対面倒くさく成る。


それによろしくと云われているのに返事をしないのは失礼だ。




「よろしくね、モンゴメリさん、？」




控え気味にそう云ってみれば、彼女は更に眉を顰(ひそ)める。


云い方気に入らなかったのか、それともヘラヘラしているように捉えられたか。



どちらにせよ彼女の機嫌が直る事は無さそうだ。




「じゃあ、次は僕かな」



モンゴメリさんの隣に立っていた白髪の少年…名はたしか"アツシ"



遠慮がちに自己紹介をする彼の正式名(フルネーム)は"中島敦"と云うらしい。


モンゴメリさんとは違って、探偵社で働いているとのこと。



日和には何時もお世話になっているだとか何とか云っていたが、そこはあまり聞いていなかった。






それからも自己紹介は続き、後は私だけという状況になった。





名前や見た目からして圧倒的外国人のルーシー・M・モンゴメリさん。


特徴的な髪型と漂(ただよ)うヘタレ感が印象的な中島敦さん。


赤い着物にクールなイメージの美少女泉鏡花さん。(名前も超可愛い)


砂色の外套(コート)に不思議な雰囲気のあるザ・美青年太宰治さん。


眼鏡、長髪、真面目！規律性の高そうなでかい人国木田独歩さん。





簡単におさらいをしてから、軽く自己紹介の内容を考える。





「じゃあ私の番かな。



中井Aです。〇〇大学の学生で、日和とは高校時代からの仲です。



皆さんの事は日和からよく聞いています。とても楽しい方々だと何時も楽しそうに話すので。


これからも"日和を"宜しくお願いします。」





彼等からの評価をそれなりに高くしつつ、私ではなく日和を立たせる。



けして此れが正解というわけでは無いけれど、意識的には日和の方に向いたのではないだろうか(元々私に興味は無いだろうが)。

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