リーハ君は優しい ページ11
まぁそれは、すぐに黒電話を落として潰してやったので事なきを得た。
それにしても腹が立つわ！！
私のご飯を勝手に食べくさった上にこの仕打ち……あんのガキども………どうしてくれようか？
私が居間の真ん中で悔しさに身悶えしていると、リーハ君がおそるおそるといった感じで近づいて来た。
「あの、ナナミさん……」
正直冷静な返事が出来る精神状態ではなかった。
でも、リーハ君は何も悪くないものね。
私は振り返り、口だけで笑って見せた。
……リーハ君がまた「ヒッ」と声を上げたので逆効果だったのかも知れないけど。
「あ、あのですね……」
リーハ君は冷や汗をかいている。
「ナナミさんはお腹が空いていらっしゃるのでしょう……？」
もちろん、そうよ。
「あの、まだキッチンの冷蔵庫や戸棚にパンや野菜があったので、僕、作ってみました……。あの、勝手な事かも知れませんが……良かったら召し上がってください……」
「えっ？」
朝ごはんをリーハ君が作ってくれた？
マジかいな！
「ど、どうして？」
「あの僕、ナナミさんのお気持ちは本当によく分かるんです……。だけど、リーオックさんやコノハヅキさんを捕まえるのは一般人には無理ですから……。僕の経験から言って、早めに気持ちを変える方が得策です。なので、こう、僕に出来る事はないかと思いまして………」
話の途中だったけど、私は感激して、両手でリーハ君の手を握りしめた。
「ワッ？！」
「リーハ君！本当にそうよね！さいっこう！ありがとう！」
なんて素晴らしい人間性の持ち主なのかしら。
ただの気弱な浪人だと思っていたけど、見直しちゃったわ。
リーハ君のその親切心と比べたら、あの二人なんて顔が良いだけの……イケメンね←(は？)
もうどーーでも良いわ。
勝手に遊んでらっしゃい。
いつまでも、いつまでもね！！
私はリーハ君の手を握ったまま、スキップをしてダイニングルームに戻った。
テーブルには、ちょっと歪な形に切り分けられたパンや、少し焦げてるウィンナー、黄身の部分が破れかけてる目玉焼きに、あまり綺麗には見えない盛り付け方をされたサラダがあった。
でも、リーハ君は不器用なりに一生懸命やってくれたのだろう。
本当は大家で賄い主の私達がもてなす側だと言うのに、こんな事をしてくれるなんて……その気持ちが嬉しい。
私は一度手を洗ってから席に着き、「いっただきまーす！」と元気にかぶりついた。
おいっしいっ！！
まさに、五臓六腑に染み渡る旨さ。
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの？？ (2021年1月31日 21時) (
レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ！ (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど？？え、ちょ、らんn((ナナミぃ！サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い！！ (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャーロック | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sherlock_Rio
作成日時：2020年12月22日 22時
