19話 ページ21
ma「じゃあ順番に説明していくね！」
手早く朝の準備を終えた私たちは、それぞれの自室をつなぐ形になっている共用のリビングルームで向かい合っている。
これから私は、マリーに例の6人組について教えてもらうのだ。
ma「まず、彼らは学園の貴公子と呼ばれる6人なの。これは主に女子生徒から呼ばれているんだけどね？もちろん先輩方の中にも顔が良くて身分も高いご子息はたくさんいるんだけど、彼らは王宮に頻繁に出入りするほどだから特に人気が高いの」
学園の貴公子……貴族間のことについててんで知らない私には、随分な名前をつけられたものだな、といった印象だった。
昨日のなかむくんの言葉の感じでは、そんな風に持ち上げられるよりは普通に接してくれる方が嬉しそうだったし。
ma「まずはなかむくん。と言っても昨日軽く説明したから補足みたいな感じだけど。彼は知っての通り王子様なんだけど、それに驕らず社交的で、みんなのムードメーカーらしいよ。…それに実は彼、婚約者がまだいないの。王位を継げなくて良いから学園では自由に過ごしたいって国王様にお願いしたらしいよ。……というか、この6人はみんな婚約者がいないみたい。高位の貴族や王族では凄く珍しいことだね」
『なるほど、だから令嬢たちはみんなお近づきになるのに必死なんだ』
上手くいけば玉の輿、ひょっとしたら王族の婚約者にまでなれるかもしれない。自分の地位を重要視する貴族にとっては夢のような話だろう。
ma「そういうこと。そんな彼女らを退けてAちゃんが彼らと仲良くなっちゃったら…」
マリーはそれ以上言わなかったが、さすがの私でもそれはまずいことだとわかっている。
ma「…登校まであんまり時間ないからまとめて説明しちゃうね。次にきりやんくん。彼は王宮かかりつけのお医者さんの一人息子で、後々家業を継ぐみたい。だからきりやんくんのお父様は教育にも凄く力を入れているらしくて、きりやんくんはすっっごく頭が良いの。彼も6人の中では社交的な方で、割とイジられ役…ていうのを聞いたことがある。本当かはわからないけどね」
ma「次はスマイルくん。彼は王立図書館の司書長さんの息子さん。昨日言った通り、寡黙でミステリアスなところがカッコいいって評判。でもAちゃんの話を聞いた感じだと、割とおしゃべりなところもあるみたいだね。あと彼もきりやんくんに次いで頭が良いんだよ」
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紫築(プロフ) - Mentaikoさん» うわー誰だそれ！ご指摘ありがとうございます、助かります…！ (2023年2月2日 7時) (
レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - あの.....番外編�い里箸海蹇�[描いてあったのはスタイルくんの似顔絵]になってますよ...！ (2023年2月2日 6時) (レス) @page38 id: da99e2fb00 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！気長に待っていて下さると嬉しいです🥰 (2023年1月27日 22時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
雫 - ぬぅうわあああ、むっちゃ続き気になります! 面白いです🤣 (2023年1月27日 20時) (レス) @page29 id: fbda915cf9 (このIDを非表示/違反報告)
紫築(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます…！最近忙しくてあまり更新できず申し訳ないです…！構成がまとまり次第、少しずつ書いていこうと思います…！！ (2022年10月11日 23時) (レス) id: bcd78cf19c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫築 | 作成日時：2022年9月16日 2時
