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6【スライムの。6】 ページ7

『ハァ…!ハァ…!ハァ…ッ!』

水面がきらきら、きらきらと、すぐそこの足元で光る。

心臓がさっきとは別の意味でドクドクと動いている。さっきより鼓動が早い。息切れが酷い。
あれは…速すぎる。
正直追いつけるか不安になってきた。
いや、多分追いつけない。薄青色の物体(アレ)が止まりでもしない限り。

というか足場が悪すぎる。

ただでさえ薄暗くて前が見えないのだ。
輝く石も草もあまり見かけなくなったし、道標となるのはあの物体と、この光を反射している湖だけ。

そんな中を、ゴツゴツとしていて所々大きさの違う岩が顔を覗かせているのだ。

転けるでしょ…これ!


『ぁっ…うわぁ!!』


急に視界がガクン、と揺らいだ。脚にジクッと痛みが走り、両腕が咄嗟に空を切る。
何度目かわからない。またつまづいてしまった。

そう大きな怪我ではないだろうが、何度か岩肌を掠めたであろう脚が、先程からジクジク痛む。



もう、追いかけるのは諦めてしまおうか…。

そう思った時、視界の先の方で、あの物体が岩にぶつかって転がっていくのが見えた。


ドン!ボヨン!ゴロゴロ…!



…う、うわぁ…あれは痛そう。
あと思ったより柔らかそうだな、あの物体。


そんなどうでも良いような考えが、ふと頭を巡った。

よくわからないけど、とりあえずこれで追いつける。
距離はあと…あって十数メートルだろうと、必死に動かしていた脚を緩める。

凄く疲れた。いや、もう本当に、凄く疲れた。


ゆったりとした足取りで、ぽよぽよと震える薄青色の物体(アレ)に近づいていく。

辺りを見渡すと、走っていた道のりよりこの辺りは明るいな、と思った。

あ、なんだ。この辺りはまたあの輝く石や草がたくさん生えている。
というかめちゃくちゃたくさんある。

さっきまでの道のりはなんだったんだろうと頭を傾げるが、まぁ大した理由はないだろう。


あ、なんだ。薄青色の物体(アレ)、けっこうぽよぽよしててスライムみたい。本当に柔らかそう。
少しだけ、少しだけツンツンしたくなる。



あと少しで、あのぽよぽよな物体に近づける…そう思ったその時。

(聞こえるか?小さき者よ)


…なんか聞こえた。

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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´;ω;`)そう言っていただけるなんて感激です!頑張ります!!(´TωT`) (2019年10月14日 21時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってください! (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます!(´;ω;`)ゆったり更新ですが、がんばります! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね!アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2019年6月29日 0時

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