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28【オーガの。6】 ページ29

ぽんぽんと、頭を撫でられた。
撫でられて思った。

これ、私が何か同情でも誘ったのだろうか。
それとも、オーガさん達の作戦だったりするのだろうか。

ほら。さっき「小さいのに」って言っていた。
私を子供と見て、優しくして懐柔しようとしているのではないだろうか。

…なんだろう。そんな気がしてならない。
扉の外にお仲間さんがいるみたいだし、そうかもしれない。


《はい。その可能性は高いです。》


はい!スキルさんの同意、頂きました。
つまりは隣に座ったのも計算のうちだと。驚いたじゃないかこのやろう。

え、なんか腹が立ってきたよ??


「それで。」


おっと危ない。オーガさんが話しかけてきた。
このオーガさん、見た目物静かそうなのに結構喋るのね。


「貴女は、誰かの偵察としてここに来たのか?」



ゲホッゴホッ…!!

美味しいお茶をまた飲もうと、口に含んだ瞬間。まさか核心に迫る質問をしてくるとは思わなかった私は、お茶を吹きこぼしかけた。

咄嗟に両手で口を覆って、危機を免れた。


「……。」


《……。》


オーガさんからの疑いの視線が突き刺さる。
スキルさんからも、呆れたような声が聞こえた気がした。


いやぁ。我ながら、ないわぁ。
これは疑われても仕方が無い。寧ろ疑わないやつなんて居ないだろう。

正直、やらかした。

もう。どうしてこう、私は思った通りに動けないのだろうか。


(マスター)が、素直すぎるからです。》


あ、スキルさん。虚しくなるだけだから、フォローはいらないよ。

もういいや。外の人たちを呼びましょうや。
さっさと蹴りをつけましょう。


私はそう決めると、決意を固めるべく、一度、深く目を閉じた。

オーガさんが、固唾を呑む気配がした。

目を開くと、オーガさんの向こうにある扉を見つめながら声を出す。


『探り合いはここまでにしませんか?出てきて正面から語りましょう。』


視界に入っていたオーガさんの目が見開かれた。バレていただなんて、露ほども思っていなかったんだろうな。

だって、子供だし、と。


しばらく、外では動く気配はしなかった。
しかし、大人しくしていたピィが「…ウーー…」と唸り声をあげた時、やっと、扉が動いた。


ギィー。


中に入ってきたのは、白髪の老人オーガさんと、赤髪のオーガさんだった。




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更新スピード落ちます、すみません…(´;ω;`)

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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´;ω;`)そう言っていただけるなんて感激です!頑張ります!!(´TωT`) (2019年10月14日 21時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってください! (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます!(´;ω;`)ゆったり更新ですが、がんばります! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね!アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2019年6月29日 0時

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