ユンギさんの猫２ (ページ21)

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YGside

ジウヌナが帰った後、

Aから話があるみたいで

ホソガ以外のメンバーがリビングに集まった。

JN「みんなお茶でいい？」

そして、俺らのために

お茶を入れてくれるジニヒョン。

Aの隣に座る俺とナムジュン。

目の前の椅子にはマンネラインが座ってる。

HS「ただいまって、どうしたの集まって(笑)」

そして帰ってきたホソクが

空いてる席に座った。

A「今まで話そうか話まいか迷っていました。これまでの私の生活と、これからどうしたいかのお話を。」

どこか不安そうな目で、

下を向いたまま話すA。

それをじっと見つめるメンバーたち。

「大丈夫。」

A「っ！」

手を握れば、こいつの綺麗な瞳が揺れた。

「何も隠さなくていい、俺らはそれを聞いてお前から離れたりしねぇから。」

A「ユンギさん....」

RM「全部話す必要もないよ、自分が話しやすいように、ゆっくり、ね？」

ナムジュナもAの頭を撫でる。

そして、Aは

何かを決心したような目つきで顔を上げた。

A「前のご主人様からは......ずっと無視されていました。」

A「それでもご主人様と話したくて、話しかけてたんですけど、人間の言葉は話せなくて、それで....ニャーって言うたびに、うるさいと怒鳴られました。」

TH「ひ、ひどい....(泣)」

A「毎日のご飯も、自分から欲しがると怒られました、だからご主人様が食べ残したものだけ、食べることが出来るんです。」

HS「あんまりだ。」

A「そんな中、私は庭に出て空を見るのが好きでした。特に夜。ある日私は、いつものように夜空を見るために庭に出ていました。」

A「だけどその日は曇ってて、星が見えなかったんです。」

もしかして、俺が拾った日の話か？

A「ご主人様が外で星を見ている私にこう言いました、"汚いから入ってこないで"って。」

A「そのあと、扉を閉められ、私は外に置いてけぼりにされたんです。その直後、雨が降ってきた。」

A「何度も叫びました、扉を開けて、と。でも私の口から出てくる言葉は、人間の言葉ではない。私の声はご主人様には届かないと諦めた私は、雨宿りができる場所を探して歩き続けました。」

やっぱりあの日のことだ。