淡い恋のはずだった

ななつ ページ7

メットライフドーム戻ってきて



ネコさんどこかなって探してたら目に入ってきた光景




『あの人誰…？』



スラッとした体型の美人な女の人がネコさんと楽しそうに話している

親密そうで明らかファンではない

もしかして、私がオールスターに出てる間に彼女ができた、とか？



いや、元々いたのかもしれない

あんなにかっこいいんだし、いてもおかしくはない



栗山「お熱く見つめちゃって」



『な、なんですか栗さん。いきなり』



栗山「気持ちわかるで〜
気になるよな
えらい美人やし」


『別にそんなんじゃ…』



栗山「最近毎日来てんで」





『えっ？
…いや、恋愛は自由ですしいいんじゃないですか』



栗山「顔とセリフがあってないで笑」



『そんなことないです』



栗山「俺にはわかるで
Aネコに恋してるやろ」


『え、いやいやないですって』


栗山「ほんまかー？笑」



『ほんまです！早く練習戻りますよ！！』








別にネコさんに彼女ができたとかどうでもいいもん！！

ネコさんのことはもちろん好きだよ？

でも、アイドルみたいな存在っていうか…

見てるだけでよかったんだし

少し寂しいなってだけで。

でも、栗さんが変なこと言うから…


練習に身が入らないじゃん！！




金子「どしたん？考え事？」



『わっネコさん』



ご本人登場ですか

心臓に悪すぎる


『や、特には』


金子「えらい冷たいな
会いたいなんて甘えたこと言ったやつとは思えへん」



『んな、あれは違います。事故です事故』



金子「顔、赤いで？笑」




やっぱりこんな男好きなわけない！！

私のタイプは優しくて、かっこよくて、頼れる人なんだから



金子「ちょ、Aさーん
拗ねんといて」



『……あの女の人誰ですか？』


金子「え？」


『最近毎日来てるじゃないですか』



金子「あーー、あの子元カノね」





元カノ？ってことは彼女じゃないのか

いや、でもなんで元カノが毎日ネコさんに会いに来てるの？


『毎日来てるらしいですね』


金子「最近、野球観戦にハマったらしくて、色々俺に聞いてくるだけやで」


『ふーん
そうなんですね』


金子「ほんま何もないで？」



ってめっちゃ気になってる感でちゃってるけど、

別に何とも思ってないんだってば！




源田「Aー！秋山さんが呼んでるー」



『今すぐ行く！』



壮亮ありがとう

ナイスタイミングだよ！！


私はその場から逃げるかのように秋山さんの元へ向かった

やっつ→←むっつ

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