第4話 ページ6
｢…残念ですが、凛花さんは霊力が基準に達していないんです｣
｢そうなんですか…………はぁ、よりによってなんで凛世の霊力が多いのよ｣
お母様、全部聞こえてますが。
あと霊力が足りないって聞いた時のこっちを見る凛花の目が怖すぎた。
ハイライト一気に消えてたよ、すぐなんもなかったような顔してたけど！
…まぁ凛花はなんでも私より上じゃなきゃ嫌みたいだから、しょうがないね。
｢…いや、凛花の霊力が足りなくてよかった。凛花が行ってしまったら、俺達は寂しくなってしまう｣
｢お父さん……！私もお父さんとお母さんと一緒にいられるの嬉しいよ｣
｢まぁ凛花ったら。お母さん嬉しいわ｣
……この茶番いつまで見てればいいんですか。
｢お父様には、凛世さんが本丸に行く許可をしていただきたい。勿論、凛世さんの意思も考慮します｣
繍さんはそう言った。
いや、普通に行きたくないです。面倒くさそうだし。
そう言いたいけど軽率に口出したらお父さんにボコされそうで怖い。
｢凛世を行かせることで我々に得はあるのか？此奴にもそれなりに金をかけてるもので｣
｢凛世さんの衣食住は我々が負担します。勿論、薬代も｣
｢へぇ｣
｢それと、凛世さんを審神者にする許可がいただけた場合、ご実家の方には毎月5万円を支給させていただきます｣
｢5万………！？｣
5万！？
……え、私の1ヶ月のお給料より多いんですけど、え？？？
………というか、お父さんの次の発言がわかってしまったような。
｢おい凛世｣
｢…なに｣
｢行くよな？｣
思わず肩がはねた。
異論は認めないとでも言うような、低い声。
……怖い。
｢……………うん｣
涙声の私の返事を聞いた後、お父さんは書類に必要事項を書き込み、印鑑をついた。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
