第43話 ページ45
｢____♪｣
鼻歌を歌いながら、刀をぽふぽふぽふ………
1度拭いたら、またぽふぽふぽふぽふ……………
常人なら目回し始めると思うんだ、これ。
私は同じ作業ずっとやるの好きだからいいけど。
最後に、丁寧に霊力を込めて…
｢よし、完成…………！！｣
目の前には、見違えるくらいに綺麗になった刀が6振り。
鶴丸さんと、燭台切さんと、薬研さんと、骨喰さんと、鯰尾さんと、鳴狐さん。
誰から手入れしようか考えてたら、後藤くん達が｢怪我のすごい薬研達を優先して｣って言ってくれたから。
勿論薬研さん達は弟達を先にって言ってたんだけど……
問答無用で手入れ部屋に押し込まれてた。強い。
ちなみに鶴丸さんと燭台切さんは近くにいただけなんだけど、｢おふたりも怪我すごいので！｣とか言って巻き添え食らってた。
めっちゃ笑いこらえてたら燭台切さんと目合っちゃって大急ぎで逸らしました。はい。
｢一期一振さん、手伝っていただいてありがとうございました｣
｢いえ。弟達の手入れ、ありがとうございます｣
そう言ってふっと目を細める一期一振さん。
手入れしてる間は会話全然してなかったんだけど………一期一振さんの表情が少し柔らかくなってる気がする。嬉しい。
手入れが終わって尚気持ちよさそうに眠っている男士の皆さんを見て、そこでも少し嬉しくなった。
｢主様、お疲れ様です！｣
｢ありがとうこんのすけ。ごめんね、もう日暮れちゃった………｣
ちなみにお手入れ始めたのは朝。
行動遅いのがこういう時に仇となるとは思ってなかった………
｢いえいえ大丈夫ですよ！その代わり出来栄えは完璧ですので！！｣
｢本当？ありがとう｣
｢ただ、燭台切さんが眠っているとなると、夕餉を作る方がいないんですよねぇ………｣
料理の出来る皆さんは殆ど重傷ですし、とこんのすけは呟く。
｢……じゃあ、私が作るよ？｣
｢主様が？｣
｢うん。実家にいた頃から自分のご飯は自分で作ってたし、不味くはないと思うんだけど……
……やっぱ審神者が作ったご飯とか食べたくないかな……？？？｣
普通に考えたらそうだよなぁ、得体がしれない審神者が作ったご飯とか………
｢私も手伝いましょう｣
後ろから、そんな声が聞こえた。
聞き間違いかと思ったけどそんなことはなかったらしい。
一期一振さんはしっかりとこっちを見てる。
｢へっ……｣
｢お嫌ですか？｣
どっ……どういう風の吹き回しでしょうか！？！？
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
